濱口竜介にしては結構評価が分かれている印象。コメディ要素が少なく、特に感動もしない。男娼をしている青年に翻弄されすぎて、観終わった後は呆れたに近い感情を抱いていた。リアリティのある世界観に非現実的な…
>>続きを読むもちろんところどころ手堅いし巧みに組み立てられてますよね。でもつまりはいくらでもある韓国クライムの新たな1本というだけです。「こんな脚本・こんな性格の人物は好きだろおまいら」みたいな韓国映画の悪しき…
>>続きを読む石田法嗣が濱口監督の作品に初出演とあり、どんなものか気になっていた。彼の演技は、どこか演技らしさが残っているように見えるが、リュウの人の手でぐにゃりと形が変わってしまいそうなもろい心、他人を信用出来…
>>続きを読むこの映画で何よりもまずわたしたちに鮮烈な印象を残すのは、単に容姿の美しさには還元できないカメラに愛される顔立ちをした石田法嗣の佇まいである。キム・ミンジュンだけでなく、石田法嗣の存在も男娼の物語を信…
>>続きを読むあの家、スタジオが怖い。結婚式の帰りにあの家が出てくるとは思わない。壁に貼られた写真、暗室にぶら下げられた写真。かつて、この家にやってきた人間たちの写取り。亡霊としての写真。家主が帰ってくるまでひっ…
>>続きを読む新文芸坐にて
濱口作品を何作か観て感じたのは、リアリティを追求しながら独自の世界観(ファンタジー)を作ることのできる数少ない作家だと思う。
この映画には様々な「境界」が記号的に散りばめられており、…
このレビューはネタバレを含みます
男娼リュウと人々。
カメラマンだけはプロとして、モデルとしてのリュウに惹かれていたはずが。
最後は「他の人と同じ」になるかどうかの境で揺れ、築いてきた日常を選ぶ。自分で自分の気持ちに気づいて驚いてい…