Playbackの作品情報・感想・評価

「Playback」に投稿された感想・評価

似太郎

似太郎の感想・評価

4.5
これは公開当時、映画マニアの間で話題となった異色の「タイムリープ」もの。村上淳演じる主人公(映画俳優)の青春の残尿感がとても濃く表現された三宅唱の出世作。

明らかにヴィム・ヴェンダースの『さすらい』や『都会のアリス』を意識したロード・ムービー的作風で、しっとりしたモノクロ画面からは清潔感が漂っており全体を通して品性良好な青春メモリアル。

その「品が良過ぎる」又は「教科書的」な演出が、三宅作品の最大の弱点とも取れるのだけど? 抑制された台詞回しやカット割などは好印象なのだが、何かパンチが足りない映画でもある。たしかに相当な意欲作だとは思うが、もうちょっとで突き抜けた大傑作になった筈。そこが何とも惜しい映画。😔

まだ監督自身が若いから、これからに期待する。極端に内省的な作品なので映画というよりは現代詩とか現代短歌にも近い感触がある。
ちょっとイマドキのサブカル、オタクっぽい雰囲気も含めて。(笑)
一度と言わず何度でも見る必要がある。
何をやらんとしてるかをじっくり考えたい。でも何か異様な映画を見ているということだけは分かった。
空海花

空海花の感想・評価

4.0
三宅唱監督作品。
噂には聞いていたのだが、これまで観られる機会がなく。。
長編2作目、劇場デビュー作のようだ。
これは、良かった。

40歳を前にして
仕事も私生活もパッとしない俳優の
人生の岐路。
妻は家を出るところ。
彼はアフレコの現場にいるがどこか投げやり。
病院で頭部のレントゲン写真が映る。

モノクロームで綴られるフィルムの映像の世界は、記憶を巡るにふさわしい。
現在と過去を行ったり来たり
交錯し反復されて、心を揺さぶる。

時をまたぐようでいて、
タイムループというには違和感がある。
映像としては
友人の結婚式に出席するため車に乗せられて、居眠りをしていると
大人の姿のまま高校生に戻っていたりする。
トンネルで真下に車が消えていくと
真下の歩道から学生服で自転車で現れたりと。
何かのきっかけでふと思い出される心象風景のよう。
それでいて、繰り返し起こる出来事にはズレがある。
不確かな記憶と夢が混ざったような。

現在と過去の交錯の仕方が良い。
時を行き来する媒体はなく
この映像こそが装置。
カットの使い方のセンス。
何より人の撮り方が良い。
村上淳がフォトジェニック。
バスの中の表情
スーツの上着を脱いで、スケボーを操る姿が素敵過ぎる。
この上着の扱い方まで格好よい。

登場するのもほとんどディケイド俳優。
これも良いのかもしれない。
ぎくしゃくとした時間の流れの中
調和するキャスティング。
渋川清彦、三浦誠己、河合青葉。
彼、彼女らは過去のパートで学生服で登場する。渋川さんなんか髭生やしたまま。
細かくカットされ、その中に閉じ込められたように。
そしてそれが繋がって映像になるさま。
夢だか空想だか過去だかわからなくなる。
渡辺真起子は二役。母と妻。
「覚えてないの?」「覚えてないけど信じる」
「今までありがとう」「もう遅いわよ」

友人の結婚式に行くため、東京から茨城・水戸へ。
道路の陥没、裂け目。
少年たちがスケボーをする。
東日本大震災の傷跡が色濃い時だ。
三浦誠己が徐々に消えていく。
これもまた、良い。
渋川清彦に言わせた
「あんまり昔話をすると罰が当たる
未来のことを話すのは恥ずかしい」
あの時の火傷の跡…左、いや右だっけ?
記憶はそれくらい移ろいやすい。

ストーリーを追うと、見失う。
私もあれは何だったのか
あれは誰だったのか、
見終わって色々と考えあぐねてしまったが。
画から感じ取るものを大切にしなければと思った。
そして、人、俳優を見る映画だ。
企画段階の元のタイトルは“俳優”
俳優とは何か。
明確な答えはないけれど
同じ場面を繰り返したり、
何度も死んだりする。
その脆さと輝き
記憶と想像
時間、つまりは生と死も交錯している。
でも映画ってこういうものだと感じられる秀作。


公開時は監督が28歳の時。
その時にもっと広く公開してほしかったと強く思った。
お気に入りの1本になりそう。
ストーリー追わない方が、といっておいて、理解したい箇所があるので、もう一度観たい。。


2021レビュー#125
2021鑑賞No.266
ozp

ozpの感想・評価

3.6
サンクスシアター滑り込み③
モノクロって過去と現在の繋ぎ目を曖昧にする役割も担えるのだなと驚いた。車内の細かいカット割り、誰と誰が話しているかも絶妙にわかりにくい撮り方も上手い。現実と夢の境界とかわらかない部分もあったけどそもそも夢なんてちゃんと覚えてないし当たり前か。
直前に観た『PASSiON』でも出てきた河合青葉と渋川清彦が揃って出てびっくりした。渋川清彦の昔からの馴染みの友達感は異常。いい画が多かったので映画館で観てみたい。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

4.0
もう一つの道筋を見せることの是非についてはしばしば考えることがあって、答えはまだ出ていないけど、それでもこの映画は良い。
2021-285
かっこいいんだけどよくわからない、車内の会話とスケボーの集団がすごくよかった。
え

えの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

びっくりした〜
あえてモノクロにしている映画ってやけにその意味を気にしてしまうことがあるけれど、これはモノクロであることが気にならなかった、むしろそれが自然であるように思えた
鮮やかすぎない景色
過去も未来も気になるけれどそんな今を少しずつ、でいい

ディケイドの役者ってやっぱり素敵だな
渋川清彦がつまるところ最高、なんなのこの人
河井青葉のような女優も他にいない気がする
shitpie

shitpieの感想・評価

1.5
サンクスシアター、もう終わり!? え〜……。他にも見たいの、いっぱいあったんだけどな……(ほったらかしにしていたじぶんが悪い)。というわけで、 2 本目。

『 Playback 』は公開された当時、めちゃくちゃ話題になっていたことをよく覚えている。で、これ、どうなんでしょう。わたしには、ぜんぜんわからなかった……。

すべてが「雰囲気」に支配されていて、なにを言いたいのか、なにを表現しようとしているのか、まったくわからない。あと、映画において、おなじシーンを二度、三度と繰り返すことが、いかにあやういかを示しているように思えた。
いけ

いけの感想・評価

4.5
アスファルトを引き裂く亀裂が、スケボーの最も魅力的な瞬間を描く。
shihong

shihongの感想・評価

3.0
20年前、きゃーきゃー言われていたムラジュンもオッサンです。

佇まいは変わらないけど、ベビーフェイス推しはやめたようで。


過去と現在を行ったり来たり。
過去も現在の顔で高校生!
夢なのか現実なのか、
モラトリアムの中で自分を取り戻してゆくお話。


合ってるかな?

一歩踏み出すのに、時間かかったね。
ま、人生とはそんなもんだ。




頭はヲトナのまま若返るなら何歳に戻りたい?とコナンみたいな質問よくあるけど、別に戻りたくないなぁ。
数年前に戻ってあの男は無視するべき、とかぐらい。(笑)

年はこのままで、身体だけ若返りたいゎ。

あれ、そゆ話じゃないすね。
>|

あなたにおすすめの記事