ジャンヌの処刑へと至る裁判過程を、実際の記録を基に構成した異色の歴史劇。
最後のジャンヌの祈り、そして火刑へと向かうラストショットは、説明を超えた痛烈さで胸を打つ。声を発しながらも、制度によって封じ…
黒い歩みから始まり、黒く焼け焦げた柱で終わる。そこから浮かび上がるのは何なのか?
ジャンヌ=フロランス・ドゥレの異端審問での悪辣な誹りから牢屋での孤独な様までを静かに反復し続けることで、彼女の(時節…
ドライヤーの『ジャンヌ・ダルク』はほとんど忘れてしまったけど、あちらが有罪と火刑をクライマックスとするドラマチックな「裁判」の映画だとしたら、同じ題材でもこちらは虚しい「官僚制」の映画だと感じた。フ…
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今にしてみれば、ジャンヌを裁きあぐねている聖職者たちはそれなりに矜持があるように見えてしまう。(現代の政治家はもっと悪どいことしてそうだから…) 穴から覗き見ながら苦心してる聖職者、なんかかわいい…
淡々と裁判が描かれる。
ジャンヌダルクの裁判ってこうやって進んだのかと勉強になった。
意外としっかり証言を聞いていたんだなと感じた。
リーフレットによると、この監督はフレームの中になるべく複数人を…
ロベールブレッソン3作目。ジャンヌ・ダルクという一人の人間の誠実さと強さ、ジャンヌ・ダルクを追い詰めようとする大衆と聖職者たちという構図がずっと続く映画。最後の火刑のシーン、冒頭のジャンヌの母親が娘…
>>続きを読む原題: Proces de Jeanne d'Arc
《初めに》
ジャンヌ・ダルクは1431年5月30日に死去。墓もなく肖像画もないが「ルアンの裁判記録」がある。
本作は弾劾裁判の真正なる記録に基…
裸足でペタペタ
ロベール・ブレッソン監督によるエモーショナルさを完全に排除した聖女ジャンヌ・ダルクの裁判を描いたシネマトグラフ。
無演技の台詞とフェティシズムが垣間見られる画の力で惹き付けられる…