同期の盟友黒澤明の脚本を得たせいか、戦後漸く、木下恵介監督のデヴュー作「花咲く港」の清々しくも爽やかな喜劇映画の復活を印象付けた傑作。自由ヶ丘の洋風一軒家に住む画家🧑🎨野村菅井一郎宅二階に、一家追…
>>続きを読む木下惠介の観る
不動産ブローカー金子はある物
件を売りたいが暮らす画家一家
は出る気配なく。何とか空けた
2階アトリエに妾と引っ越すが
黒澤明脚本
これは良かったな
親子ほどの年の差で初対面から…
監督 木下恵介、脚本 黒澤明という同じ年(1943)にデビューし、かなり長いことライバル視されたふたりが唯一組んだ映画。ずっとあと「四騎の会」で市川崑・小林正樹と組んだが、はかばかしい成果をあげられ…
>>続きを読む貧しくとも善良な画家一家と、彼らを追い出すために同居することになった不動産ブローカーと若い妾が登場人物。
裏事情を知らない家族は2人を父娘とし、女を「お嬢さん」扱いしてくれる。女は贅沢したさに妾業を…
黒澤が脚本で木下恵介が監督の作品なんて良いに決まってる。下に住む家族の若いカップルが夜中爽やかに踊る姿を見て、妾として生きる自分が嫌になるミドリの沈んだ表情を捉えたショットが最高。寝転んで大股開いて…
>>続きを読む監督が木下恵介さんで脚本が黒澤明さんという強強タッグ。猫。「お嬢さん」。タバコ。鈴のついたスリッパ。肖像画のモデル。着物。自分の本当の姿。同世代カップルとの対比。表情から伝わるもどかしさと焦りに似た…
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