チェドの作品情報・感想・評価

「チェド」に投稿された感想・評価

No.627[セネガル、文化的抵抗の歴史] 73点

"1001の映画"に掲載されている中でもS級鑑賞困難作に指定された(私が勝手に指定した)一本。世界でもっとも有名なセネガル人映画監督センベーヌ・ウスマンの作品であるが、彼の作品としてはマイナーな方で「XALA/不能者」とか「母たちの村」の方が有名といえる。特に後者は日本で普通に手に入る数少ないアフリカ映画でもある。御多分に漏れずセンベーヌの映画は初めて見るのだが、同じアフリカの映画であるシセ「ひかり」に比べると政治や宗教を揶揄する会話が多く疲れ果ててしまった。

17世紀セネガル。急激なイスラム化やキリスト教の侵攻、奴隷商人に対して伝統的な生活を守るべく"チェド(アウトサイダー)"の男が王の娘ディオールを誘拐する。彼女の求婚者たちが取り戻そうと名乗り出るが"チェド"の男は彼らを倒す。やがてイマームが王を殺し、村の非ムスリム系住民は髪を剃られる。イマームは"チェド"の男を殺してディオールを取り戻し、名実ともに王族の称号を得ようとするが、ディオールはイマームを殺害する。

実情を全部台詞で導入するシーンもあれば映像で語るシーンもあってどっち付かずにも感じるが、全体としてはアフリカ部族映画にありがちな正体不明のエネルギーやイカした音楽で押し切っているという印象を受ける。字幕をあんまり読んでないからよく理解していない部分もあるが、政治やイスラム教を批判しているのは明白だった。てな感じで会話のシーンの解読は超絶面倒だったけど、会話の間のシーン(特に誘拐者が挑戦者と戦うとことか大好き)やノリノリな音楽で片付けるシーンは何とも言えない心地よさがあって好きではある。

姫様の声が"姫様"って感じがして笑った。