生き物であり、時間と共に熟し、朽ちていくマルメロ。
それを描く時間は限られている。
でもロペスは作品を描ききることよりもむしろマルメロのそばで描く時間を大切にしている。
友達と話す過去。ラジオから…
ずっと前に観た。とても静かな映画だけどずっと強く印象に残っている。
繊細で美しくて実直な、アントニオ・ロペスの絵そのもののような映画。
もう観られる機会がないのが非常に残念。リバイバル上映やDVD…
エリセは極めて寡作なスペインの映画監督である。10年に一度程度しか公開されない。但したまに出てくる 彼の作品である「みつばちのささやき」や「エルスール」は 毎回大変な話題になるし 事実傑作揃いだ。…
>>続きを読むヴィクトル・エリセ監督の「エル・スール」(1982)以来10年ぶりの3作目。スペイン・リアリズム絵画の巨匠アントニオ・ロペスが庭の果樹木マルメロを描写する日々を3か月間追ったヒューマン・ドキュメンタ…
>>続きを読む庭の木に実るマルメロなる果実に陽光が当たるその美しさを漏らさず絵画に捉えたいと伝説の画家アントニオ・ロペス・ガルシアが絵筆を取る、という様の美しさを漏らさず映画として構成したいと伝説の映画監督ビクト…
>>続きを読む木の板をきれいに切り取る
絵の具を撮るカメラの真上の位置
マルメロを見つめる時間、
長い脚立
重心を捉える
自分の足の位置を釘で打ち付け固定する
部屋の空間、明暗がエリセでしかない
窓の光…
(C)1992 MARIA MORENO P.C.