取り壊される前の家「自身」の視点みたいな、「走馬灯」というか、とにかくヴォルフガング・ティルマンの写真のような超クールなショットが続いて、飽きるどころか、惚れ惚れと凝視してたんだけど、終盤の20分ぐ…
>>続きを読む「家」のアフォーダンス。
「家」によって感情や行動は促される。
「家」は見ている。
破壊される家、というとゴードン・マッタ=クラークを連想する。
壊される家、これもまた「家」なのだ、と言っているよ…
シーツが一瞬ふくれあがってゆっくりとすぼむのだけで新鮮。生活の残滓を顕微鏡的に精緻に捉えたり、ピンぼけの事物を反射で重ねたり、断片的で抽象的な像と音の多層性で、乱脈に呼び起こされる「家の記憶」を再現…
>>続きを読む天井から壊されていく。
残酷な時間の経過。光、プリズム、影
全てが粉々にされる虚無。
生きること起きること眠ることを可能にしてくれる時間を意識させてくれる家が、脆くも壊れてしまう。
歴史や記憶と思わ…
『樹』に続いてフォンタン作品2本目。
『樹』同様、アップで物の質感を捉えることで記憶を呼び覚ますような、そんなタッチ。
匂いで向かいの記憶が蘇る感覚に似ている。
後半15フンがひたすら家を解体する映…