ウォールデンの作品情報・感想・評価

「ウォールデン」に投稿された感想・評価

飯

飯の感想・評価

5.0
“There's nothing experimental about my life. ´Experimental´will only mislead people.” (Jonas Mekas)

Ezra PondのIN A STATION OF THE METROを思い出した。

“The apparition of these faces in the crowd;
petals on a wet, black bough.“

極度に圧縮された記憶やイマージュの結晶、生活の枝葉末節と点滅している顔たち、ぼんやりしていて、生活の真実に近づいていく。
点滅に見えるのは、運動性や連続性の欠如ではないだろう。私たちの脳がこのような非現実的なシニフィアンを捉えることができないから、これは記憶構造のなかの真実に属する。

あらゆる映像の宿命は、最初に書かれたひと言のように:
“Dedicated to LUMIERE”

収集と伝播
物事を集めて、光を浴びせて、私たちと向き合わせ、「可視化させる」。

映像を観ることと生活を見ることの違い:
前者は「みられる」ことを(大体)拒絶する。
極私的な映像のなかで、「みる」と「みられる」の境界線が消された。
「内部」が存在しない、あるいは必要とされない。したがって、「入る」ことができない、あるいは入る必要がない。
「みる」と「みられる」が同一された。ーー私たちはある人の光に捧げた讃歌をみている。この一瞬の詩意のなかで、to be is to see.

Brakhage, Dreyer, John Lennon, 小野洋子, Andy Warhol, Ginsberg……

愛の凝視。

Henry ThoreauのWALDENとの関係性についてはまた追記する。
ロミオ

ロミオの感想・評価

5.0
人生が続いていくように、映画も長くはそこに存在しないということです。
大洋の岸辺ののどかな小さな町も、やがてはなくなるだろう。
朝の船もなくなるだろう。
もしかしたら木も花も。
全てなくならないとしても、今ほど多くはないかもしれない。
これが「ウォールデン」
あなたが見ているもの。

ホームビデオこそ最も優れた映像芸術だと気付かされる。
この映画の尊さや豊かさを感じ取れる人間は皆幸せ者だろう。私もその一人であると信じたい。
んぎ

んぎの感想・評価

-
タル・ベーラの映画を「驚異的な長回し」と評する文章があったが、こちらは言うなれば「驚異的な早回し」。昨今のサブスク倍速視聴の是非に関する議論を鼻で笑うかのように、ぶっ飛んだスピードであらゆる事象が走馬灯のように過ぎ去っていく。断片的で猥雑としたイメージの洪水はまるで、固有の文脈やストーリーによって映画が安易に肉付けされ凝り固まることを拒むかのように激しい。メカス自身も語るとおり極私的なホームムービーでしかないが、せっせと切り貼りしたフィルムに焼きつけられた幸福な営みの数々、その映像としての圧倒的な豊かさに、まんまと感動させられている自分がいた。
drymoon

drymoonの感想・評価

4.8
見る必要のないものだらけ、そこには悲劇もドラマもサスペンスもない。光と動き、いずれなくなるであろう全てをただ見つめる
2021/8/27〜29 18:00〜
阿佐ヶ谷Morcにて上映。
◎ ほんのちょっとだけThe Velvet Undergroundを見れただけでときめいた。
リール1の苦悩することの大切さを説く詩や何度も出てくる結婚式や雪解け道、リール4の夕日と線路、リール6のノイズやGive peace a chanceなど◎
いち麦

いち麦の感想・評価

1.0
(第1部) ジョナス・メカス作。著名なアーティスト達の記録を含む'60の貴重な映像日記。殆どのスケッチはカットが極短かつ極速…映像を重ねるエフェクトと相まってとても見辛い。嗚呼、フラストレーション溜まった。
白白

白白の感想・評価

4.5
われわれもまた一つまみの塵に過ぎない。
生の様ざまな輝やきと暗闇を体験して生きつづけ、その上でいま塵となった映画は、なお生きつづけている。
ありふれたものとして眼にとまらなくなっている事物を、あらためていちいち意識にきざみつけられる、言葉の有機的な構造体としての映画。ジョナス・メカスの映画。
chippi

chippiの感想・評価

3.8
日記映画。1960年代のNYのアートシーンやリアルが見える貴重な映像。膨大なイメージと時に美しく時に恐怖感を感じる様なチグハグな音楽。前情報全くなしに見たのではじめは「???」だったけど、見ているうちに時代背景が見えはじめ、映像をのめり込むように見た。
この手の芸術性はよくわかりません。
ほんとにそこにはないもなくて、見る必要もなくて、見たい人はただ見てればいい。
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