おじいちゃんが絵を描く姿を追うドキュメンタリー風の変な映画だった。だけどすごく味わい深い。
主人公アントニオは画家で、住むアパートの庭にあるマルメロの木を油絵で描こうとしていた。かなり拘りが強く、…
やっと、やっと観ることができた。ドキュメンタリーとはいっても、僕にはほぼフィクションのようにみえた。それは撮り方(構図、照明 etc..)に起因するものでもあるし、人物の所作や言葉が美しく、劇的だか…
>>続きを読む第45回カンヌ国際映画祭審査員賞。
ビクトル・エリセ監督作。
スペイン出身の寡作の映画作家ビクトル・エリセがスペインの画家アントニオ・ロペス・ガルシアの創作活動を見つめたドキュメンタリー映画の傑作…
スペインの画家A・L・ガルシアが庭に植えたマルメロの樹を20年以上も描き続けているが、いまだに完成させることができない様子を追ったドキュメンタリー映画。
ビクトル・エリセ作品の中でいちばん好き。
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(あまりに静謐な時間の流れにとらえられ何度も眠りの淵に引きずり込まれかけてしまった…)
庭にしつらえられた天蓋の中にたたずむマルメロの木と画家の交感。同じ木でも今年のマルメロと来年のマルメロは何もか…
アントニオ・ロペスは、自身が秋じゅう掛かっても捉え切れなかった「マルメロの陽光」をカメラが颯爽と撮ってしまったことに何を思っただろうか。画家は映画に嫉妬するのか。庭に設えたキャンバスの中で画家が何を…
>>続きを読む知人に借りたDVDで鑑賞。
マルメロの実がその重さによって日に日に景のなかで沈んでいき、画家はそれに合わせて毎日書き直すという途方もなさ。絵を描くこと=この樹とともにあることの喜び。
ぼくは画家…
(C)1992 MARIA MORENO P.C.