「特集 フランス映画の女性パイオニアたち」
ずっと見たかった作品。
やっと見ることができた。
通常父娘映画には厳しくなってしまうのだが本作はクレール・ドゥニ監督にやられた。
映画見て涙することあ…
パリ郊外の労働者地区に暮らす黒人父娘。多くを望まない父の質実と、恋人に惹かれながら父想う娘の逡巡。炊飯器にも露わな小津リスペクトが、終幕でみせる優美な飛躍に息を呑む。要素の総合でなく全体が全体のまま…
>>続きを読むドゥニもこんな映画撮るんだっていう驚きで求めてたものと違うなと思ってたけど、ベンツが故障したあたりからやっぱ好きかもしれないと思い始めた。変なカット割り多いけど、ネコが死ぬ時の螺旋階段で分割された部…
>>続きを読む過去に観たクレール・ドゥニ作品では(言うても観たのは5本位だが)1番気に入った、めちゃ良い。全てが抑制されたタッチで描かれ、一元的な意味に還元されることのないようなさりげない描写が、人生の重要な局面…
>>続きを読む供給される電力を用いレールの上を行き来すれば良い電車と、自らが燃料を補給し道を選び進んでいかねばならぬ車と、人生とは要するにそんな二つの移動手段の掛け合わせの様なものなのであろう。父は時に息子のよう…
>>続きを読む 小津安二郎へのオマージュが込められた傑作。
ファーストショットの蛇列する複数の線路はこの物語に息づく静謐ながら複雑に揺らぐ気持ちを先取りし、その複雑さは素晴らしいダンスシーンにおいて娘をその恋人…