35杯のラムショットに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『35杯のラムショット』に投稿された感想・評価

多くを語らない、すごく抑制されたドラマ。条理や完璧さを求めすぎず、変革よりも不完全さを含むありのままを温かく受け入れる、保守派の映画。
杏奈
3.5
小津へのオマージュがうまく効いているかは別としていい映画だった。
ただこういうジャンル撮り慣れていないせいか、やや扇情的すぎる部分もあり。
ドゥニやっぱええわ、俺ドゥニ好きなんかもしれん
塩湖
4.0
クレール・ドゥニで一番好きかも。妙に温い死の匂いはガス・ヴァン・サント『パラノイド・パーク』に通ずる。

クレール・ドニ監督作品。
電車運転士のリオネルと娘のジョゼフィーヌは二人暮らしだが、娘のジョゼフィーヌは父のリオネルが一人になることを心配し・・・という話。

小津的な父娘離れの話。激しい展開は無く…

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展開はちょっと急だけど最後の炊飯器で全部どうでもよくなった。アルコールが気持ちよく回ったような最高の余韻。おわり

子連れ同士のカップルが同じアパートに暮らしていて束の間の日常生活を営むがやがて別れるという湿っぽい話は90年代の日本のインディーズ映画を彷彿させる。是枝裕和の初期の映画に設定は結構近い気がする。

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mare
4.0

小津へのリスペクト、晩春のオマージュがテーマになっていて、単なる父と娘の関係以上の何かがずっと画面を支配している。2人が離れ離れになる予感、強固な信頼関係はそのまま依存関係であったことをくっきりと浮…

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su
4.0

ストーリーの大筋はロマンティックなんだけど、人物像とか背景とか説明的じゃないし、小津オマージュとも聞いてたので、

どんな映画として観たら良いのか最初少し戸惑ったけど、エンタメにもアートにも寄り過ぎ…

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ROY
4.0

小津安二郎へのオマージュが込められた作品で、父と娘の関係を詩情豊かに描いた秀作。

『晩春』

■ABOUT
RERの運転手のリオネルは、娘のジョゼフィーヌと二人でパリ郊外に暮している。父は愛する娘…

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ヴェネチア国際映画祭 出品作

線路を眺める父が買ってくる、炊飯器に始まり、炊飯器に終わる映画。
クレール・ドニ監督による小津安二郎「晩春」のオマージュ。
ファザコン娘をどうやって父が送り出すか。

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