登場人物それぞれに感情移入できてしまうので少し複雑ながら、心に染みる作品だった。
主人公の妻に対する贖罪というか、ずっと言い訳をしているような感じがした。だからこの映画のタイトルはとても的確だ。
も…
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人生とは、他者である。アイツみたいに堕落しないと気がつけないようなことを、映画を通じて学ばせていただいた。アイツはもちろん奥さんと向き合えてなかったし、仕事とも、不倫相手とも向き合えていなかった。怠…
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オープニングの出演者の一文字だけチカチカ灯る演出も、タイトルの入り方も、すべてが好き。初っ端から溢れ出るモッくんのクズさ。あと宗教の勧誘的な留守電を残す木村多江さんの声こわい。「ぐるりのこと」の木村…
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よかった…………
得られなかったもの、失ってしまったものの代わりを探しながら生き続けるのも、最低な自分を誤魔化しながら生きるのもつらいよね。こんなに愚かで汚いのに形を保ってていいんだろうか、とか、自…
この作品を最初に知ったきっかけは、2016年の本屋大賞にノミネートされていたこと。本としても完成度が高く、大好きな一冊になりました。当時の私は西川美和さんのことを作家さんだと思っていました。(まさか…
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男性監督では描けない男が目を背けている男の本当に駄目な部分を多少の幸福感で描いた映画です
この作品は監督の技術が素晴らしい
何より「表現する」部分と「表現しない」部分が上手に折り重なり小説では出…
2025-173本目
西川美和監督らしい、静かで鋭く、そして少し残酷なまなざしが貫かれた作品。優しさや温もりに安易に寄りかかることなく、登場人物の弱さや不器用さに寄り添いながらも、一歩引いた冷静な…
守るべきものの中に夏子が見えたシーンと
花火とシャボン玉が弾けたのに幸夫の心情が比喩されてたシーンが良かった。
子供と向き合うことで罪悪感を完全に受け入れたのが子供やっぱりすごいと思った。
にし…
好きな映画だった。セリフも光も色合いも魅力的な人たちも。
人を大切にするのは、胆力が必要だよねと改めて思った。
深津絵里さんが去り際にリビングを覗く姿、外から照らされる団地の明かり、桜吹雪のスワン…
(C)2016「永い言い訳」製作委員会