白黒で動きの少ない場面が多いのに、面白い。現代チベットの牧畜民の陥る悲劇的状況を、ギリギリ政治性を回避しながら描いている。と同時に、普遍的な人間の孤独や民族的アイデンティティへの問いでもあり、深く感…
>>続きを読む【個性を殺してしまった不器用な男の物語】
身分証の発行のために写真撮影しに行く羊飼いの男を描いたヒューマンドラマ映画。
チベット映画特集にて鑑賞しました。
モノクロ調のヒューマンドラマ映画で、スト…
三つ編みで髪の毛はぼさぼさのタルロ。どの羊が何匹いるか正確に覚えており毛沢東語録をすらすらと読みあげ警察官所長からも一目置かれる。恋歌しか知らないけど歌声は朗々としていて聞いてほれぼれする。だれも彼…
>>続きを読む「羊飼いと風船」と「オールド・ドッグ」を見た上で見ますとその過渡期の映画ということがよくわかります。
物語性が心地よく(ちょっと違う)見やすい映画と、退屈なんだけれども最後まで見るとおー!となる映…
一滴の色を覚えてしまったがために、それに溺れていったタルロが彼を彼たらしめるものをすべて失ってしまうなんてね、切なかったな ヤンツォの"三つ編みを切れば誰もあなただとわからなくなる"みたいな台詞がし…
>>続きを読む岩波ホールにて鑑賞。
全編白黒の意味やキャスティング、ストーリーの展開もとてもよかった。
主人公にハエがたかっているのがリアルで(CGとかでなくほんとにまとわりついてて)、匂いとか肌の質感とか画を…
このレビューはネタバレを含みます
チベットの伝統的牧畜民を体現するようなタルロが都市に飲まてゆくお話。冒頭から心臓を鷲掴みにされる長回し。子羊かわいい。
タルロの配役がえげつないほど素晴らしいと感じました。特に笑みの素朴さが途轍も…
☑️『タルロ』(3.5)及び『魅せられたデズナ河』(4.6)▶️▶️
チベットを舞台にした映画は、幾つか観ているが、チベットの映画人が主体となって作った作品は未だ観ていない気がする。パンフ…