猫に始まり中国人労働者に終わる。経験に裏打ちされたフレキシブルな舵切り構成力。「使わんじゃろ?絶対」「こういうところが一番面白いんですよ」の「こういうところ」は『港町』で補填してくれてるんでこれはこ…
>>続きを読む『牡蠣工場』序盤で漁り方や剥き方など養殖と工場の仕組みを教わる。次第に人物へフォーカスが当たり人柄と共に外国人労働者に対する個々の反応も炙り出す。遂には出稼ぎに来港した中国人が映画前半の仕事を学ぶ。…
>>続きを読むとある田舎の牡蠣工場。そこは複雑な問題を抱える現代社会の縮図だった。特に事件は起こらない。アタリマエの日常から、わたしたち観察者は、なにに気付けるのか。観ている自分が、ずっと試されているような、そん…
>>続きを読む ただのドキュメンタリーでねーぞ、これは。というのが伝わる。
環境・人種・労働・人口。こういった様々な「問題」がとある町のとある牡蠣工場の中に内在している。
これを現場から撮影して切り…
・80/100点
・想田監督のトークショーつきの回を鑑賞
・さすが「観察映画」の想田監督。牡蠣工場の日常から漏れ出す罪悪感のない差別意識。その普遍性に自省を促される
・この日を機会にtwitterで…
鑑賞後、真っ先にしたことは病床の大切なひとに感想を伝えることだった。
今は亡き教授の大好きだった想田和弘。
誰が観てもわかる現代社会の問題を、珍しいほど分かりやすく映し出している。
ひとつひとつ、繋…
海中から引き上げられたワイヤーにびっしりとこびりついた牡蠣をクレーンと人力でカゴに落としていく。さながら蜘蛛の糸に縋る人間にも見えた。ここは岡山県牛窓の牡蠣工場。
システマティックに、合理的に建てら…
牛窓の風景も、牡蠣をむく人々の手さばきも美しい。
そこに住む市井の人々の暮らしも。
その中にある見えにくい問題点を、こちらが考えるようにできている点で、観察映画は見ていて面白い。
あれだけの工場を…
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