静かな反戦映画。
特攻隊員として生きながらえた男が、亡くなった仲間の思いを背負い、何十年も生き続ける。物語は、原作者自身の体験をもとに映画化されたものだ。
劇中で描かれる「ムカサリ」は、若くして亡…
「戦争」で経験した辛い過去を死ぬ前に清算するお話。
発熱は故意だったのか、紀和は何故あそこまで尽くしたのか、結局主人公は呪われていたのかお迎えが来ただけなのか、語られない部分がこの作品の最大の魅力か…
特攻は逝った者も生き残った者も過酷なもの。
志願したものの矛盾を感じ行けなかった者を責めるものはいない。後を託された者にも生涯大きな責を負う。鈴立山若松寺のむかさり儀式、死者との婚礼、あの世で添い遂…
自分の代わりに特攻で死んだ戦友のことをずっと悔いて生きてきた男の死に際の償い。
戦争で生き残った人たちの中には、生きて帰ってきたことを悔いる気持ちをずっと持っている人が多かったようだ。
誰のせいで…
このレビューはネタバレを含みます
第二次世界大戦末期、特攻隊として当時自分が取った浅はかな行いによって、生き残ってしまった1人の老人を通して描く人間ドラマ。
作品の中では明らかにされていないが、余命がわずかと悟ったことによる懺悔と…
戦争が終わりを迎えても、戦地を生き抜いた人、大切な人を失った人、その時代を生きた様々な人たちの心の中ではなかなか戦争は終結せず、後悔や葛藤が尾を引いていて、心の整理をつけるのにはかなりの時間が必要な…
>>続きを読む誠和企画