硫黄島戦の生き残り兵を描いたモノクロ映画。
終戦後のお話なのでドラマチックな展開があるわけでもなく、淡々と進む。
生き残った兵も特別な存在ではなく、その考え方も一般的なものだったのだろうと想像できる…
菊村到の原作を、宇野重吉が監督した。記者の小高は、飲み屋で出会った男、大坂志郎の硫黄島での体験談を聞く。壮絶な話を終えると、また硫黄島へ行くという。そして彼は島で死ぬ、なぜ。同僚は言う。「戦争に行っ…
>>続きを読む〖1950年代映画:小説実写映画化:人間ドラマ:日活〗
1959年製作で、菊村至の同名小説を実写映画化で、硫黄島の悪夢をになって戦後に生きる一人の男の悲惨な運命を描いた人間ドラマらしい⁉️
なかなか…
とても難しい映画だった
戦闘シーンなどは一切なく、新聞記者の視点から、硫黄島から戦後数年後に帰還した兵士の心情を読み解く形式
明確な答えが描かれていないこともあり、なぜ硫黄島に戻って自殺したのか…
硫黄島の戦いで生き残った日本兵の話。
主人公は新聞記者。硫黄島での出来事は回想。戦闘シーンは無し。洞窟に隠れ生き長らえる日本兵たちのやり取りが度々描かれる。
戦争で過酷な体験をした元兵士の末路が…
1951年、主人公は新聞記者。ある晩居酒屋で酔っ払いに絡まれる。翌日その片桐という男性が社を訪れ、「自分は硫黄島の生き残りで、このたび当時の日記を取りに島に戻ることになった。それを記事に書いて欲しい…
>>続きを読む新聞紙者の武村と謎多き硫黄島からの帰還兵との出会いを通じて描かれる、悲惨な戦地の記憶と帰還兵の苦悩と葛藤。
戦後間もない作品で、同名小説が原作と言うことで当時の生々しい記憶を元に描かれた作品である…
まさかのミステリチックな話で意表を突かれた。
しかも戦後それほど経ってない時代の作品なので登場人物たちの心情の圧倒的なリアルさを感じる。
芦川いづみさん、出てきた瞬間とんでもない美貌に驚いた。
逆…
戦時中の記憶が生々しく残る時代に作った意義は大きいと思う。
よく作ったな、というのが正直な感想。
インタビュー形式で記憶をたどるように話しは進むが、当時の制作スタッフ、特に役者が戦争を引きずっている…