東南アジアの現地女性と結婚した没落商人オルメイヤーが娘のニナへ注ぐ愛と狂気。
「囚われの女」に続いて、またもスタニスラス・メラールの妄執に見えて、こちらもニナの解放。
男は混血の娘に白人至上主義の…
黒をまとった水や緑や木、綺麗だな
現地の人の肌や髪の色がすごく似合う
フランス人(「白人」)とマレー人、男性と女性といった対立構造があって、アケルマン自身は白人としてみると強い(搾取する側の)立場…
いやー……すげぇ。
なんだろう、東南アジアが舞台なのに、他作品のような湿度の低さというか…。
原作があるからどこまで沿って描いているのかわからないのですが、ジャングルや砂浜、川や寄宿舎の檻のよう…
植民地主義と白人への憎悪を感じる。ラストシーンの憔悴しきったオルメイヤーの長回しは、なんだかサディスティックですらある。
冒頭の、ニナがダインの死を耳にした途端、瞳に生気が宿るシーンは美しい。ニ…
理想郷は存在しないということだ。夫婦生活も家族も。夫婦間で性愛関係はもちろんない。言葉が通じないからコミュニケーションも取れない。夫婦生活は機能していない。娘は寄宿学校に通い、「文明化」をする。しか…
>>続きを読む独特なリズムで撮られた映画
これがシャンタル・アケルマンか
冒頭から最早変わっている、これ普通の映画なら間違いなくエンディングになる間合いでショットとショットが紡がれる
我が意を得たりというわけでは…
最後の、海辺の長回しとオルメイヤーを真正面から写し続ける長回し、強烈に良すぎたので絶対に映画館でもう一度観たい。海辺の、美しくさみしい完璧なあの画もめちゃくちゃに良かったけど、ラストの約7分の長回し…
>>続きを読む夜の雑踏のファーストシーンとラストお決まりのワンカット長回しは独特の世界観があったが、展開を端折ったり、心情描写が浅すぎ、かつ中途半端で残念ながら誰にも感情移入できなかった。逆にメインの男たちのダメ…
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