女神の作品情報・感想・評価

女神1934年製作の映画)

製作国:

3.6

監督

「女神」に投稿された感想・評価

RyoS

RyoSの感想・評価

3.6
初の長編サイレント映画!音・色がない分映像勝負となる。人の表情・仕草で全てを伝えなければならない。そして伝えるだけじゃなくて観る者の感情を何か刺激しなければただの古い映像と化してしまう。しかし、これはめちゃくちゃ面白かったし、めっちゃ共感できた!まず役者の演技が今とは別物。微妙な表情を演じ分け、顔で伝える力が強い。顔だけでなくちょっとした仕草ももちろん素晴らしい。手足の隅々までが演技なのだろう。そこらへんは演出とも関係あると思うが、非常に積極的な演出・演技だった。カメラも積極的に演出している。顔アップや煽り、やや上からのカットもあり、楽しめた。やや上や下からのカットがあるからこそ真正面のカットが効いてくるんだなと。また、この時代にピントずらすのは驚きだった。

ストーリーはベタベタのベタベタ。作られて80年以上経った今見れば話の展開を予想するのは簡単。話が読めるのに面白いしドキドキする。

サイレントの基本はやっぱりチェイス・シークエンスなのかな。昨年の映画論で断片的にいろいろなサイレント映画を観たけど、チェイス・シークエンスは多くのシーンで出ていたし、最近の映画のチェイスの原点なんだな。単純だけど面白い、2つの場所を平行に写せる映画ならではだと思う。