ジョン・ターナー監督による、西部劇の枠を超えたヒューマニティあふれる傑作。
南北戦争の後のまもない時代、ウェールズバーグという小さな南部の町に、聖書と拳銃を携えた牧師ジョシア・グレイ(ジョエル・マ…
冒頭のナレーションは、本作が失われた素晴らしき日々の出来事を語るファンタジーであることを明示する。そして性善説的ラストのご都合主義、キリスト教的宗教観を正当化する。
畑への襲撃も、瀕死の女の部屋に流…
西部劇のジャンルに入っているけど撃ち合いはない。開拓時代、小さな町が教会を中心にコミュニティとしてまとまっていく過程をかつての少年が回顧していく。人気小説が原作。
牧歌的でのどかな雰囲気のなか、少…
積み上げられた藁に寝そべる子供の眩しさ
死線を彷徨う娘を呼び戻す合図であるかのようにカーテンを揺らし始める風
欲望や悪意は存在しても、健全な心身(牧師と医師)と非暴力とで、人々が正しさを見失わずにい…
スタンダードサイズ。以下、シネマヴェーラの紹介文を無断転載「子どもが藁の荷台に寝そべって見上げる木漏れ日、女性が死の淵から蘇る瞬間に揺れるカーテン、KKKの襲撃を正装して待つ元奴隷だった黒人…素晴ら…
>>続きを読むフランクキャプラ的な出来すぎ感のある性善説物語ではあるし、「我が谷は緑なりき」的な少年の回想で語られる故郷の美しさだったらもっと風が吹いてエプロンや洗濯物を翻して欲しいのだけど、白紙の遺言状のオチか…
>>続きを読む宗教映画、布教映画として観るべきだろうか。少年の回想形式で語られる新任の牧師と村人たちの出来事。旧弊な村を牧師はどう変えいったのか。差別、KKK、伝染病といった遺物を乗り越えて新しい時代が拓かれる。…
>>続きを読むオチは気に入らないが、そんなことはどうでもよく、「思い出」というものがもたらす作用を完璧に描き切る胆力があった。
序盤からテンポよく「街そのものの回想」が始まる。ショットを彩る全てが豊か。
街を…