記録
誰がどう観てもこれは映画なのである、それは何故か。おそらく、グリフィスの映画それ自体が映画という事象の代名詞だからだろう。
やはりこの作品にも対立性が存在している。
登場人物の複雑化が見…
ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレによる『四部の提案』のうち1つ
以下引用
イタリア国営放送で1985年年末の深夜に放映された四部構成の番組。D・W・グリフィスの無声短篇映画『小麦の買い…
突然小麦の山に寄ったかと思ったら、小麦王が落ちてきて笑いました。買い占めた小麦に溺れ死ぬとは皮肉すぎます。
農民がパラパラと畑に撒いて、女の子がちょこっと掬った小麦が束になって小麦王の息の根を止め…
ストローブ=ユイレ『四つの課題』にて。
モンタージュ。ワンシーンワンカット。額縁の中で人物が動いているかのよう。小麦に埋もれた資本家を救出する大騒動のカットに配置された人物は11人(だと思う)。大人…
このレビューはネタバレを含みます
小麦王が小麦の貯蔵庫に落ちて埋もれてゆく姿は、ボブ・ディラン...ではなく、ドライヤーの『吸血鬼』にも継承されている。
パン屋の店員や列に並ぶ消費者が全く動かないショットが極めて印象に残る。最後の…
農民が籠の中の子麦を両手で掬ってはさらさらと落とす動作を繰り返す冒頭のショット。後に登場する資本家の穀物倉庫において、小麦のこの小さな落下運動が拡大される。
人物たちが馬鹿騒ぎすことで画面に運動が…