壁の作品情報・感想・評価

2012年製作の映画)

Die Wand/The Wall

製作国:

上映時間:108分

3.6

「壁」に投稿された感想・評価

なーこ

なーこの感想・評価

3.4
映画は人の受け取り方次第だと改めて感じる。

無駄のない、究極のシンプル。

この映画を自分の人生の何に例えよう。
noriko

norikoの感想・評価

3.4
概ね満足しているものの、もう一歩深いレベルに踏み込んでもらいたかったです。
ある日山小屋で目覚めると、ガラスの壁の中に閉じ込められているという面白いシチュエーションの本作。
外の世界は石化しているかの如く、一切のものが動きません。
彼女が生活する範囲内だけが、生きとし生けるものが自由を謳歌できる場所です。

普通目が覚めて、見えない壁に閉じ込められていると知ったらどうなります?
とりあえず一度は発狂するでしょう。
でも彼女は少し泣いただけで、いとも簡単に順応してしまうのです。
適応能力が高すぎます。
しかも自ら猟銃を持って動物を仕留めに行ったり、農作業に精を出したり。
さすがゲルマン女、逞しい。

あまりに逞しすぎて、この先何があっても彼女だけは生きて行けると確信してしまい、ドラマ的な面白味が欠けてしまったのは事実です。
もう少し繊細なフランス女だったら、詩的な悲劇と苦悩な女になっていたのに・・・
ああ完全な偏見ですね(笑)

もう少し壁とは何か考察できないのかしら。
これを鑑賞しながら、タルコフスキーの「ストーカー」を思い浮かべてしまいました。
ゾーンの中枢には何があるのか、ゾーンとはそもそも一体何なのか、いつ出来たのか、ゾーンが人類に与える影響は何か、一体どんなメッセージが込められているのか。
同じように「壁」とは何か、いつ「壁」が出来たのか、そこにはどんなメッセージが込められているのか、作中でいくらでも哲学できたのに。

異様な状況に順応し、壁と共存していく前の苦悩や自分なりの考察を描かなければ、最後の「カラスにエサをやらなくちゃ」という言葉に重みが生まれないです。
この一言で、彼女はこの地で生きるという強力な覚悟を鑑賞者は知ることができます。
確かに逞しすぎて、死にそうには見えませんでしたが、おざなりにも苦悩シーンが欲しかったです。

極限状態で逞しい日常を見せる。
それはまさしくDASH村。
彼らのほうがアイディア満載で生きていますよ。
だからきっと、今のままだと物足らないんです。
ここに哲学が欲しい。

因みにわんこ、カンヌに出品されたらパルム・ドッグを受賞できると思うほど活躍しています!
むしろ犬が主役では?
のん

のんの感想・評価

3.5

あらすじが無いので下記に。

女がある朝、美しい自然に囲まれた山小屋で目覚めると、越えることのできないガラスの壁のなかに閉じ込められていた。その向こうでは全ての生き物が石になっているように見える。
犬と牛、猫と共に、彼女はこの新しい生活に臨む。
(1997年の同名原作が元)



サバイバルなんだけれど、淡々と映像とナレーションで見せるので静謐な印象。
女の表情が色んな事を物語っていた感じ。
TaT

TaTの感想・評価

4.3
ある朝目覚めると、越えることのできないガラスの壁の中に閉じ込められていたという女性を描いた話。原作はマルレーン・ハウスホーファーの同名小説。 

自然の中の一つの存在としての人間、無限性を持って流れる時間や抜け出すことができない制約の中で彼女が逆に人間らしさとは何かを考えていく様が面白い。 
「人間は動物にはなれない」 
その所為は人間には理性があるからなのだろう。自然と同化する中で彼女が理性と格闘する姿はヒューマニズムそのもの。 
また、自然と同化して共生を図る彼女の生活を簡単に壊してしまう人間の登場は自然の秩序を壊すのはやはり人間だという皮肉に見えた。 

この映画は会話がなく、彼女の日記として語られる詩的な響きを持ったナレーションで物語が進む(ナレーションは原文そのままだそう)。 
文学の世界では視覚的補足も多分に混ぜなくてはいけない「会話」がない分映画に適しているし、文学的強みも生きた映画だったように思う。 
高き雲から降り注ぐ光、鳥の囀りを口ぶえに、犬、牛、猫との冒険の旅ではなく、もはや誰も自分をこの静寂の山林から助けてくれないだろうと問い聞かせながら、そのもがき苦しむ日々を書き綴る生命の日記である。
asa

asaの感想・評価

3.7
不思議すぎる映画…
人生何があるかわからんよね、そのときどう生きていくか。
もっとマイナー映画みようかな。