絶望の日の作品情報・感想・評価

絶望の日1992年製作の映画)

O Dia do Desespero/The Day of Despair

製作国:

上映時間:77分

ジャンル:

3.5

『絶望の日』に投稿された感想・評価

4.1

馬車の回る車輪のロングショットはフィルムの回転運動を連想させる。目が見えなくなったことで強く死を愛するようになるカステロには、映画という芸術を奪われたらという恐怖を感じる。
「私がこの森を愛していた…

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4.2
「オリヴェイラ2025」
馬車の車輪の動きを永遠に見ていたくなった。

登場人物を演じる俳優たちが現代の姿で語るシーンと衣装を着て演じるシーンの時の融合が素晴らしい。

すぐれて教育的!
視線=切り返しは断絶であり、時代劇は演じられるものであり、照明は人為的である
(奥にロクソクがあり、手前のナレーターに別の照明を当てる、あるいは狂ったジョルジュの隣の影は別の人の影…

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叙情的な音楽、絵画のような映像美、無駄の無い言葉たち。

女好きで自己愛の強いただの爺さんなんだけどね。

「空も私の魂のように黒く染まればいい」

没後10年 オリヴェイラ特集上映
本作は日本は初公開
煙
4.0

ためらいないカメラ目線。口述筆記する女性を手前に配置し、奥の安楽椅子(?)で葉巻を燻らせる。「庭に続く階段の踊り場」とその階段に配置される複数の人物。冒頭、簡易舗装された道路の上を回転する馬車の車輪…

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撮影監督のMario Barrozo が持っているプリンシパルにすごく共感があってとても面白く見れた。そして特定の撮影監督にそれを抱いたのは初だった。

ブルジョアの年寄りが身動ぎせずに身の上話を朗読してるだけの70分は永遠とも感じられる長さだった。そのつまらなさときたら筆舌に尽くしがたくジャック・リヴェットの映画はあれでもアクション満載で面白かった…

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月並みな例えにはなりますが、窓から差し込む光がハンマースホイのようで、静寂が画面に漂っていました。
窓からの陽光にそぐわない雨音が心地よく、夜更かしした次の日には沁みます。
pherim
3.6

19世紀ポルトガルを代表する作家カミーロ・カステロ・ブランコの生家を舞台とする伝記作。

軋みあげ走る馬車の車輪、煙る葉巻を映し続けるオリヴェイラの粋。モラル・オーダーで初監督した渋男マリオ・バロー…

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2015年4月2日。マノエル・ド・オリヴェイラ監督が亡くなられたその日僕はポルトガルにいました。
ドヌーヴ主演で新作を撮影中というデマを吹き込まれていた僕は「散歩してたら撮影現場に出会したりして」な…

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