Wise Blood(原題)の作品情報・感想・評価

「Wise Blood(原題)」に投稿された感想・評価

その針の先のような一点の光。だらしなく生があり、何者にもなれなかった人たち。オコナーの小説もヒューストンの映画もどちらも寂しく、俺は笑うことなど出来ない。
独特の奇妙さ。

フラナリー・オコナーの小説を読んだことがないのですが、中原昌也の小説みたいな登場人物だなあとおもいました。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
主人公が全部行き当たりばったり凄いけど他の登場人物にも全然マトモなのがいないからこの街にたどり着いた主人公のカンが良かったな。
ミイラ投げたりあのバカな子を完全に拒絶するのやばかった。
全体的にトラッシーなのに車転がすとこだけやたらオシャレじゃないか。
トイレで青某監督をお見かけしたけど手を洗ってらっしゃらなかった。
なやら

なやらの感想・評価

4.0
超ヘンテコで面白かった。特に終盤。
中でもオバサンが布団に血痕発見→眼帯のドゥーリフが有刺鉄線ぐる巻き姿で登場、のシーンが超ブッ飛んでてて笑える。まさかすぎる繋ぎであった。
ゴリラ着ぐるみ男の挙動と彼のラストショットの可笑しさも忘れ難い。バディものニューシネマの片割れ(の弱い方)を踏襲したようなキャラクター造形であるのだが、あそこまでボケた奴はニューシネマでも観た事ないな。
BGMのほとんどテネシーワルツ一択ぶりも笑えた。多種のアレンジが聴ける!

上映後の中原×芝山のトークショーも楽しかった。アテネフランセのトークで楽しめた。珍しく。
深川

深川の感想・評価

5.0
a good man is hard to find も映画になるとか。
これは傑作。ヘルツォーク映画でもキレまくっているブラッド・ドゥーリフ(若い!)のいらちキャラ全開。『キリストなきキリスト教』という煽り新宗教を立ち上げるが挫折し、半壊の愛車の最期とともに自分の目をつぶすし、有刺鉄線を体に巻きつける狂いっぷり。

これ見たやつはだれもが『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を思い出すと思うが、(元ネタか?) こちらのほうがはるかに上です。

その当時の時代の空気感を保存できることも、映画の魅力の一つでして、この映画は、70年代の人、街が切り抜かれてそこが良かったりする。

ドゥーリフの異常な行動が、さも平然と画面に映りこむ演出にはドキりとするし、アントニオーニの『さすらいの二人』のようなラストもショッキングであった。