Wise Blood(原題)の作品情報・感想・評価

「Wise Blood(原題)」に投稿された感想・評価

キリストについても信仰についてもイマイチピンとこないので、分からない部分が沢山あると思っていたが、それでも面白い。
キチガイこそ誠実で嘘がつけなくて、ある意味真っ直ぐなのかもしれない。想像とは全く異なる現実に直面して病んでいく主人公がとにかく可哀想。キリスト教とか南部に住んでるアメリカ人がこれを観てどういう感想を持つのかがかなり気になる。中古車の上に立ち説教したり、女を乗せて各地を回ったりと車の映画でもあった。
monaminami

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5.0
本読んだもんで。キリストのいない教会とか、いかにアメリカ南部はキリストの呪縛があるのか、想像を絶するけど。
ブラッド・ドゥーリフのヘイゼル・モーツはイメージにぴったしだし、ハリー・ディーン・スタントンも良いでゲス。
でも、日本語字幕付きでみたいからソフト化希望〜!
otom

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5.0
2021年8月8日
久々に原作読んだので。俺は清いから始まって清くないで終わる。キリストがいなければ罪はないと云う超屁理屈で己が真理を追求する不器用なヤツ。南部の大衆の歪な信仰の形に限らず、世の中の潮流、慣習に疑問を持って抗う賢い血を持つ人間を世界はキチガイ呼ばわりしてしまうから辛いわな。握手されないイーノックの導き出した答えも酷いもんで、とにかく絶望的に悲しい人間ばっかり出てくる。いい加減に日本語字幕版出してくれ。ain't連呼でなんだか混乱する。

2020年1月2日
Weyesでなくてオリジナルの方のWise Blood。の、映画。どうしても観たかったので、日本語字幕無しの気合いで鑑賞。イーノックのエピソードやら若干端折られている箇所はあるものの、ほぼほぼ原作に忠実。神がいなければ全ての罪は存在しないとロシアはカラマーゾフのイワンよろしく『キリストのいない教会』を布教するヘイゼル・モーツ。生石灰で目を潰し、足に石を仕込んだりでセルフなヨブ化の挙句に何やらキリストか何かに見えてくる。信仰の真髄をストイックに追求するとトチ狂って見えてしまう歪んだ世の中。
ENDO

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4.2
主人公ヘイゼル・モーツの血走った眼と干し首newイエスをズタボロにする狂気とサバスの色仕掛けと真しやかな陰惨な過去…ハリー・ディーン演じるホークスに突きつけられるマッチ棒や偽者への無慈悲な仕打ち、警官の尋問の理不尽さなど脈絡のなさに驚きながら震える。イーノックの発達障害者としての孤独はひたすらコミカルだが何とかして一人でも友達を作ろうとゴンガの肉襦袢も功を奏さない。人間の本質的分かり合えなさが通底する硬質さ。自らをば狂信する普通ではいられない極端で周縁的な人々が織りなす堂々巡り。P.シュレイダーの『魂のゆくえ』と重なる。
イワシ

イワシの感想・評価

4.0
パロディ精神溢るる喜劇的展開に笑ってしまう。とくにブラッド・ドゥーリフにつきまとうダン・ショア。突き飛ばされ道路に気絶してる姿や美術館からの泥棒、ゴリラの着ぐるみ強奪はトラックの荷台を映すだけでスラップスティックを想像させるあたり演出に手慣れたヒューストンらしい。

ゴリラの着ぐるみのまま夜の街を悪戯しながら走り回ったダン・ショアがベンチに腰掛け、気が抜けたように口から洩れる台詞の孤独さが忘れがたい。ブラッド・ドゥーリフはすべてが異様(眼差しも説教も行動も)なのだが、それ故に動きが封じられても狂気に浸るラストの姿が悲哀に満ちる。
DON

DONの感想・評価

-
唯一無二。神なき世界における神の御業。PTAもこの高みには到達できない。
当初はヘイゼル役にトミー・リー・ジョーンズ、イーノック役がブラッド・ドゥーリフだった。
buccimane

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4.0
主人公が全部行き当たりばったり凄いけど他の登場人物にも全然マトモなのがいないからこの街にたどり着いた主人公のカンが良かったな。
ミイラ投げたりあのバカな子を完全に拒絶するのやばかった。
全体的にトラッシーなのに車転がすとこだけやたらオシャレじゃないか。
トイレで青某監督をお見かけしたけど手を洗ってらっしゃらなかった。
なやら

なやらの感想・評価

4.0
超ヘンテコで面白かった。特に終盤。
中でもオバサンが布団に血痕発見→眼帯のドゥーリフが有刺鉄線ぐる巻き姿で登場、のシーンが超ブッ飛んでてて笑える。まさかすぎる繋ぎであった。
ゴリラ着ぐるみ男の挙動と彼のラストショットの可笑しさも忘れ難い。バディものニューシネマの片割れ(の弱い方)を踏襲したようなキャラクター造形であるのだが、あそこまでボケた奴はニューシネマでも観た事ないな。
BGMのほとんどテネシーワルツ一択ぶりも笑えた。多種のアレンジが聴ける!

上映後の中原×芝山のトークショーも楽しかった。アテネフランセのトークで楽しめた。珍しく。
doi

doiの感想・評価

5.0
a good man is hard to find も映画になるとか。
これは傑作。ヘルツォーク映画でもキレまくっているブラッド・ドゥーリフ(若い!)のいらちキャラ全開。『キリストなきキリスト教』という煽り新宗教を立ち上げるが挫折し、半壊の愛車の最期とともに自分の目をつぶすし、有刺鉄線を体に巻きつける狂いっぷり。

これ見たやつはだれもが『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を思い出すと思うが、(元ネタか?) こちらのほうがはるかに上です。

その当時の時代の空気感を保存できることも、映画の魅力の一つでして、この映画は、70年代の人、街が切り抜かれてそこが良かったりする。

ドゥーリフの異常な行動が、さも平然と画面に映りこむ演出にはドキりとするし、アントニオーニの『さすらいの二人』のようなラストもショッキングであった。

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