[地獄に堕ちた愚者ども、或いは『サタンタンゴ』の原型] 80点
邦題は"地獄堕ち"で決まりだろう。脚本にクラスナホルカイ・ラースローが加わり、『サタンタンゴ』等で親の顔より観ただろう長回しスタイル…
いつか「Titanik Bar」のようなバーで、少し俯いて静かにグラスを傾けるような人になりたい……なんて思った。
雨降りのぬかるみの未舗装道路を走る野良犬たちをびしょ濡れのトレンチコートが眺める…
タル・ベーラの作品に宿る官能とは、認識論や存在論といった哲学的なテーマが、言語的な抽象性によってではなく、映像的な具象性によって立ち上げられながらも、その具象性によって喚起される手触りのようなものが…
>>続きを読む犬になろうぜ!世界は広いよーーーー
主人公は、荒廃した鉱山の街(本当にどの角度から見ても廃れている)に暮らし、他人から「お前は自分のことしか考えていない」と言われるような人間なので、当然超虚無虚無…
メチャクチャ観やすくなってる。
『ファミリー・ネスト』『アウトサイダー』と比べると観やすくなってました。
が、それゆえなのか退屈さも感じてしまい。
冒頭、石炭運ぶゴンドラからゆーっくり引いてって男…
露骨にガチャガチャと鳴り響く滑車から、カメラがゆっくりと引いていく不穏な冒頭のシーンが印象的だった。
白黒映画は、明暗がはっきりとすることでパキッとした印象や、カラー以前の時代感が呼び起こすノスタ…
やはりタル・ベーラには映像の力があるということを二時間に渡って見せつけられたような作品でした。劇中も見終わった後も一切内容のことなんか覚えてないくらい中身がないのに何故か見ていられるというのは紛れも…
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