セールスマンの作品情報・感想・評価 - 70ページ目

「セールスマン」に投稿された感想・評価

記録
世界観というか、風習というか、環境というか そうなんだろうなぁという感覚で見ました。
セールスマンの題名がピンとこなかった
イスラム宗教的な女性差別と家族観

前々作の傑作「別離」から5年ぶりにイランで撮影した作品です。
共通点は、主役が夫婦であること、事件・事故現場がマンションであること、
そしてテーマがイスラム宗教的な女性差別と家族観であることです。

本作では上記に加えて監督は、今のイランはアメリカの戯曲
「セースルマンの死」で描いたような
急速な発展に上手く乗れている人もいれば、
乗り遅れて落ちている人もいるという思いを取り入れて、
表現されているが、あまり伝わってこない。

今作もイスラム宗教的な女性差別と家族観をメインに描いていて、
例えば、アメリカで子供だけではなく大人にも人気のキャラクターである
スポンジ・ボブで遊び、スパゲティーを食べ、iphoneで電話し、
そして奥さんは上にあげた戯曲を演じ西洋風の格好をしても、
頭にはいつもヒジャブ(スカーフ)を巻いている。
そういえば、別の作品で同時期に公開された「パトリオットデイ」でも
ボストンマラソンの犯人の奥さんが
「イスラムの女は男にとっての所有物」と語っていた。

その奥さんはある男から暴力を受けたが、
絶妙な不安そうな表情が本当の真実は実は別にあるのでは
常に疑問に思ってしまい、早く早く喋ってしまえと
思ってみていましたが...

残念な点は、犯人がとても身体的に奥さんを
襲うような人間に見えないので無理がある点です。

おススメです。
アルル

アルルの感想・評価

1.6
夫の復讐心も。妻の保守性も。

それらは彼らの中に、密かに根強く(そしてイランでは昔から)潜んでいたものかもしれない。

現代って、どこまで新しいんだろう。
SeikoSoga

SeikoSogaの感想・評価

2.9
アカデミー受賞とか、
評価がとても高かったので鑑賞。

ある夫婦が今まで住んでいたアパートが取り壊しになり、急きょ引っ越し。
引っ越し先の、前住人がちょっといかがわしい職業だったらしく、
その事情を知らないまま住みはじめ、ある夜、奥様が侵入してきた暴漢に襲われ大けがをする。
警察に届けるのはいやだ、という奥様。だんなさんが独自に犯人捜しを始める。
という、ストーリー


セールスマンのタイトルはどこから来るのか・・と、悩みながら観ていると
主演の夫婦が劇団所属、「セールスマンの死」という有名な戯曲を上演中。

けど、、本筋の内容とどこが結びつくのか、私には深読みは難しかったです。

てか、、とっても気分が悪くなる映画だったのでめっちゃ落ち込みにw
おまけに
映画中にチカンに会うという、、最悪な印象になってしまったw
さやか

さやかの感想・評価

3.7
怒涛のラスト。
3パターンの夫婦の比喩がすごい。
脚本、カット割、どーなってるんだろ。
Junkei

Junkeiの感想・評価

4.0
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイランの作品。
タイトルは「セールスマン」だけど、スーツを着たいわゆるセールスマンは登場しない。

夫婦は同じ劇団員。上演しているのが「セールスマンの死」というタイトルの舞台。
初日を終え、引越ししたばかりの家に、先に帰った妻が部屋でひとり。そこに夫が帰ってきたと思って、ドアを開けると、知らない男が部屋に入って妻が襲われるという事件が・・・。

この事件までが少し長く感じたけど、ここから夫の犯人探しというミステリー的な展開。

犯人が部屋に残したモノと、この部屋に住んでいた“ふしだらな商売をしていた女”を手掛かりに犯人を探す。

夫にとっては復讐かもしれない。妻にとっては恥であるかもしれない。近隣を気にする夫。警察沙汰にしない妻。感情がすれ違っていく。

機微な問題であることは、イラン映画だからではないと思う。
近代化はしたが伝統的な考え方は、まだ残っている。昨年みたトルコ映画「裸足の季節」にも通じるし、変わったように感じる日本でも、実際はそんなに変わらないと思う。

ミステリーで物語の興味を維持させながら、とてもヒリヒリした人間ドラマだった。
初イラン映画鑑賞。この映画は友達と見に行き、観終わった後、ずっと議論をしていた。主人公の奥さんが具体的になにされたのかを映し出していないところなど上手いと思った。途中のセールスマンの死という舞台は妻と夫の気持ちを表しているのも上手いと思いました。そして極めつけは犯人が若いやつだと思わせてのまさかのおじいちゃんだったところだ。あんな階段登るだけで疲れちゃう心臓の悪いおじいちゃんがよくあんな犯行をできたものだ。そしてラストの部分、あれには納得できない人たちは少なからずいるのではないだろうか。僕は終始奥さんにイライラしていた。深い傷を心におってしまったと思っていたら、ラストはおじいちゃんを許してしまう。そして死にかけているおじいちゃんを見て、涙を流し、同情までしていた。さらに夫におじいちゃんの家族に話したら、私たちはお終いだと脅す妻。夫は本当は犯人をボコボコにしてしまいたい。だが、まさかの犯人が死にかけのおじさんだった。あのラストの平手打ち、あれが葛藤と苦悩の上での最後の仕返しだった。その前での夫の娘が、忘れ物はないという言動もなかなか面白かった。1番大事な忘れ物があるだろとおじさんに心から言っている自分がいた笑 あんなに家族から愛されているおじさんが過去にしばしば別の若い女のところに通い、さらに主人公の妻に許されない行為をしてしまったところがあるからこそ僕は許してしまった妻が許せなかった。そしておじさんもラストは自分から言って欲しかった。このおじさんと妻の両者の気持ちも分からなくもないが、ラストはムカムカした気持ちでいっぱいの映画でした。イラン映画は規制が多いということを初めて知った。規制があるからこそあの映画のような過激なシーンがなかったのか、もしくは監督が意図してそういう風に撮影していたのか…。むしろ過激なシーンがないからこそのあの映画が成り立っていると思いました。それにしてもイラン人は美人な人が多いと思いました。笑
fujyu

fujyuの感想・評価

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解決法として旦那さんの行動は間違ってないはずなのに、カウンターを食らったようなこの感じは何なんだろう…。

それにしてもじいさん…なんてタイミングで倒れるんだ…。

このレビューはネタバレを含みます

観たいと思いつつ観れていない『別離』や『彼女が消えた浜辺』の監督で、楽しみにしていた作品。

予告編を観た印象は、二転、三転としそうなイメージだったから、案外ストレートに話が進んで拍子抜けしちゃったかな。観てみると、サスペンスを描きたい訳ではなく、事件をきっかけに起こる夫婦や周囲の歪みを描きたかったのだなぁと思うのだけど、自分的に予告編に足を引っ張られたな。

先日、同じイランの『人生タクシー』を観たところなので、イランあるあるが少し分かって面白かった。タクシー相乗りとか、舞台の検閲の厳しさとか。でも、冒頭のマンション倒壊危機にはビックリした。なんて……雑な……!日本でいう地震で建物倒壊的なあるあるかしら。。

妻の不幸な事件から、見えるような見えないようなヒビが入っていくのだけど、妻が頑なに警察には届けないというのにもビックリ。しかし、日本でさえ「セカンドレイプ」が問題視されるのに、保守的なイランでどうして被害の声を上げられるだろう。周りの見る目もそう。

そして、犯人を追い詰めない点。これも『人生タクシー』では、盗人は死刑になればいいという極端な会話が出てきたけれど、人の死が軽んじられているイランで、妻がどのような気持ちで犯人を解放してやれと言ったのだろうかと、考えてしまう。

さて。舞台「セールスマンの死」との対比とか色々考察しなきゃだけど、自分にそれを読み解くチカラがないので、考察まわりしようとおもう。

あと、部屋貸してくれたおっちゃんが娼婦買ってたんじゃね?とか、おっちゃんがカギを握ってるんじゃね?とかゲスいこと考えながら観てました。おっちゃんごめん。
Ts

Tsの感想・評価

4.7
刃を向けられた側が刃を向ける側になり、刃を向けていた側が刃を向けられる側になる。審判することを困難にして、傷を残したまま映画が終わる。強烈な作品だった。