ダレるかと思ったが緊張感が最後まで持続。ほぼ寝室のみの映画だが、それが豪華さを醸し出している(下手に大広間とか写すとセコくなることが多いので)。
「金持ちや上流階級を演じてもまったくリアリティが感…
壊疽で腐っていく王の左足を見守り、容体を良い様に解釈したがる無力な従者たち。部屋に立ち込めている筈の腐臭を、蝿の羽音だけが表現。寧ろ死んだ後の短いシーケンスが意表をつき、侍医の極め付けの言葉が滑稽…
>>続きを読むルイ14世最期の日々を、廷臣たちの不毛な言動と共に映し出します。
王自身にとって死は大事件です。
しかし彼の死は、周囲にいる人の生活感情にはほとんど影響を与えないという残酷で惨めな事実が、淡々と示さ…
病床に伏した太陽王を複数のカメラで定点観測。レオ様が表情だけで傑出した演技をみせる(台詞や動きが少ないことが幸いしてると思う)無味乾燥な最期の日々。過去作同様、悠然な時間の流れには妙な中毒性があって…
>>続きを読む(結局行けなかった)セラ特集の中に『牡牛座 レーニンの肖像』が組み込まれていたから、きっとそう言うつまらない映画なんだろうなと思って行ったら、案の定そう言うつまらない映画だった。絶大な権力を誇り栄華…
>>続きを読むアルベルト改めアルベール・セラ監督『ルイ14世の死』を見た。
ルイ14世が死ぬ。しかし本当に凄いのは死んだあとだったのだ。異形の傑作。全体にレンブラントを思わせる。初めて映画で「死相」が表象できてい…
無能な取り巻きと飛び回る蝿に囲まれて、暗い室内で弱りゆくルイ14世の滑稽で緩慢な死。
カメラをじっと見つめるルイや、取り巻きの最後の行動とか面白いショットはあれど、いかんせん絵が単調。
もっと尺を…
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