私の死の物語の作品情報・感想・評価

「私の死の物語」に投稿された感想・評価

eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.0
セラ監督トーク付き

本作の映像の闇の深さにとても引き込まれたので、
セラ監督にサインしてもらった時伝えたら、
「これは傑作だよ!」って言ってました。
いちばん気に入っている作品だそうです。
『ルイ14世の死』の公開に合わせての来日だったのに、正直な人だなあと思いました。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

4.2
「騎士の名誉」や「鳥の歌」に比べると会話のテンポも良く、映像も分かりやすく美しく、音楽も適宜用いられるので結構見やすかった。
セラ作品はコンディションや劇場の環境によって結構印象変わりそうなのであれだが。
全体通して自然音が心地よく、映画の世界に気持ちよくゆったり浸らせてくれる。空間を丸ごと味わわせてくれる感じ。時折画面から意識が離れてしまったりもするが、ボーッと見ていても気持ちいい。どうせちょっと時間が経ってもショット変わってないし。
カサノヴァの白痴のような笑い方や、果物をポリポリ食べている様子も何となく楽しい。
牛を解体するシーンはかなりの生々しさがあり、「木靴の樹」の豚解体シーンを思い出した。牛の死体に群がるカラスや狼も強烈。
唐突なドラキュラの叫びにハッとさせられる。セラはソクーロフ好きらしいが、おそらく「牡牛座」や「モレク神」等から一番影響受けているだろうところ、静かに淡々と進めてきて、いきなりでかい声を出させるところまで共通している。
カサノヴァが題材なだけあって、濡れ場は力が入っている。愛撫がかなり官能的かつ生々しい。
前半のナチュラルな映像も美しいが、やはり後半からの引きの画が増えて構図がバチッときまる映像が良い。後半からは薄暗い中で繊細な光に被写体が照らされる映像になり、火も美しく映え、これは劇場で見たい作品だなと思わせる。
ラストの持って行き所に何の必然性もない感じも迫力がある。
mingo

mingoの感想・評価

4.0
アルベールセラ監督が1番好きな作品というのもわかるが、普通に観てると全くわからんのでQ&Aのメモを以下。才能ズバ抜けすぎ。
18世紀の空想主義的と19世紀のロマン主義的の対立的映画。
実在した偉大な人物カサノバとドラキュラを描く。映画の中にいるのか外にいるのか、全くわからないファーストショット。今までとは全く違う映画を撮りたかった。形而上学的映画などの、ジャンルを特定できない映画にしたい、各シーン各中心がどこにあるかわからない、世界の特定をできない。美意識の面からみると撹乱的。未聞のものを作り出そうという。紋切り型。すべてを統制する、偏在性、イノセントな形で出てくる。夜暗くてもはっきり見える構造だが、よくみるという鑑賞者の努力から、欲求不満から恐怖の美、美の醜さが見えてくる。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
監督のトークがあったけど作風からして凄いゆっくり喋る人なんじゃないかと思ったけどそんなことはなくて割と童顔でキュートな感じのかただった。
せっかく幻想的ムードなのにドラキュラはなんで普通のオジさんっぽいんだろうと思ったけどトークでクリシェ避けたと繰り返し言ってたから言ってたからそういうことか。
ウンが金になるのにはブチ上がったけどお肉は勿体なかった。
夜の好きなところは時間の感覚が鈍くなるところ
そういう闇の中で流れていく物語
くり

くりの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アテネフランセで見て、あまりに強烈だったので再見。
やはりすごかった。
去年、トークで監督が『みんなこんな眠い映画最後までよく見たよブラボー』と現れ、『眠いかもしれないけど、誰も見たことがないものを作っているはずだ』って言ってたような。違ったらすみません。

情報を入れずに見た前回は、カサノバもドラキュラも知らずに見たので、半分くらいたってからカサノバなの?となり、最後の方で、これドラキュラ?となり。
アテネの見にくい環境もあり(笑)、カサノバとドラキュラの見分けや三姉妹の見分けに苦労した記憶。


再び見てみると、カサノバとドラキュラの見分けにくさとかは別にそれでいいんじゃないかとか思ったり。
とにかく綺麗。美しい停滞。
湖の畔で、ドラキュラが三姉妹のどれかを口説くシーンがなぜか大好きで、やはり二回目見ても好きでした。

しかし二回目見ても序盤(城からでるまで)は話している内容がいまいち飲み込めなかったり。まあけどそれでもいいかなっていう。
もはや時間が止まっているみたいな映画だけど、また上映されたら見に行ってしまうのだろうなぁ。
死を目前にしたカサノヴァが不死の存在、ヴァンパイアに遭遇する。薄く引き伸ばされた緩慢な生を体感した。監督がソクーロフ好きというのも納得。
AS

ASの感想・評価

4.2
男と女、死と不死、光と闇、咀嚼と排泄…様々な要素を祝祭的空間内に対置させ、恐怖の中に潜んでいる美の輪郭を浮かび上がらせる。
何も考えず悠然な時間の流れに身を委ねるべし

あなたにおすすめの記事