横たわる身体との交感は『溶岩の家』に似た土着性を感じるが、治療のため並べられた棒状の発光体が空間をインスタレーション的に異化する。
「照明と光の温度も感じる」という男の台詞通り、陽光を奪われた人々は…
夢の中で精霊の記憶に触れる
意識が人間、土地、空間にゆっくりと接続されていく、現実とのカーマンラインに恍惚を覚える
自分まで精霊なったように生活を覗き見
作品に没入する、それでいて俯瞰をし彼女達を観…
白昼夢のような作品。
夜の湿度に飽和されていく灯りと、眠る人々、言葉だけで語られる夢。
土の下に眠る王家の話や、スピリチュアルなモチーフのディティールは全て現代のもので表現されていて、私たちはそ…
土地の記憶が霊を生み出し、今ある壁こと文明と対立している。文明の進化とはその連続であって、現代の社会もその意味では未だ未完成な作り物である。眠りにつく時、人は過去の記憶を思い起こすのであって、アピチ…
>>続きを読む「本当に ここではぐっすりと眠れるものね」
こういう映画だいすきだ、冒頭ショベルカーが土を掘り起こしていくところをひたすら映しつづけるカメラワーク、きのうみた同監督の「ブンミおじさんの森」をおもい…
リズムに慣れるまでは、ぼーっと眠気に誘われ続ける。どこかでアピチャッポンのリズムに慣れてくると、過去や夢や死後と何気ない日常が自由に混じり合う世界観に心を委ねて力みのない気持ち良さに満たされる。
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© Kick The Machine Films / Illuminations Films (Past Lives) / Anna Sanders Films / Geißendörfer Film-und Fernsehproduktion /Match Factory Productions / Astro Shaw (2015)