若い頃の妻にいつか俺も会いにいくよと、この映画を観ながら言ったら、うん♪という返事が返ってきたあたりに、たぶん僕自身は本作の主人公とは正反対に生きてきたことが表れており、いっぽう人が人であるかぎり、…
>>続きを読むなんかよくわかんないけどかっこいいぞ!ないつものアンゲロなやつ
アンゲロのこと知らないで唯一リアルタイムで見たやつでもあるVHSで
当時と印象は変わらないというか若い頃だったらこういうのもっとありが…
高齢の詩人の孤独と悔恨を、アンゲロプロスのひたすら長回しのキャメラが写し撮っていく。物語らしきものは、ほとんどない(まったく無いわけではない)。冒頭の、三人の少年が海に向かって走っていくショット、ラ…
>>続きを読む2回目 2024年視聴
採点基準
5.0 人生ベスト級
4.5~ 定期的に見かえしたい傑作
4.0~ 観てよかったと思える作品
3.5~ 評価すべき点はあると感じた
3.0~ 観なくてもよかった…
このレビューはネタバレを含みます
現実と過去の記憶が入り交じり靄の向こう 黄泉のぎりぎり手前の深淵を触れそうに彷徨う独特の浮遊感。ひとつひとつの場面と余白がアートのように衝撃的で印象深く 零れて手に受けとる言葉の引力と余韻に導かれ…
病に冒され死を悟った老詩人が命懸けで国境を超えてきた難民の少年と過ごす最期の一日。独特なロングショットの長回しで切り取られていく世界は、とてもゆっくりとした時間が流れ、詩的情感にあふれている。どこと…
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