攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3Dの作品情報・感想・評価

「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」に投稿された感想・評価

ガキ

ガキの感想・評価

4.2
アニメシリーズみるとボリューム不足を感じるも、コンパクトにまとまっていて面白かった。
アニメでは大型戦車とかと戦って戦闘ではやられキャラとかしてたタチコマが後半すごく活躍してて良かった。
solid state society= 膠着化した社会


にっちもさっちもいかなくなった社会、みたいな意味合いで捉えてました。
厳密な訳は知らない。


SAC 2ndと同じく、今の日本の社会問題に対する思考実験、一応の解を提示するところまでいくのがこのシリーズのすごいところ。

今となっては実現不可能なテクノロジーはそこまで出てきてなくて、SFだが近未来 とも言い切れない。

超高齢社会と少子社会、子供の虐待死、生産人口減少による経済停滞に対する解答。

独居老人をすべてネット化して、その老人たちの資産を虐待に苦しむ子どもたちに相続させる。(それが独居老人たちの意志である) それによって、虐待から解放して自立を促す。

若年貧困と年金問題がありながら、
老人の貯蓄を効率的に運用する方法。


ラディカルな方法(革命)で問題解決を目指すダークヒーローを9課が裁くというのはいつも通り。

それ自体が、問題の本質的な解決を先送りにする行為であり、
ラストで荒巻がいつも口にする「問題が表層化したことで徐々に解決に向かっていくはず」という姿勢は正直、
現代の50代以上の姿勢をそのまま表しているようでイライラする。

小五郎減少と同じで、実は荒巻が次の問題(革命家)を生み出してるんだぞっていう。


しかも今回は、敵の正体は実は少佐の潜在意識だったという。

つまり、数々の革命家たちと対峙して並列化してきた少佐が、それらの思想にある程度の評価をしておきながら、9課(荒巻=国家)の考えに従っているというジレンマが生み出した怪物。

2年間の漂浪の動機にはそのジレンマも含まれていたはず。

(実際は、革命の陰で私欲を肥やす人間を裁いてきたわけだが、それにより革命自体が成就せずに終わっている)



SACよりも2nd gigの好き。
sssも、じっくり時間があれば敵をもう少しカリスマ化できたんかな、

SACは、アオイが挑んでいるものが、近未来でしか起こりえない電脳硬化症に対する問題解決がメインだったのに比べて、

2ndでは、少子高齢社会→経済停滞→外国人労働者受け入れ→外国人労働者の人権問題と国の右傾化 というもうすぐ目の前に立ちはだかる問題に挑んでるから面白い。
Yukaneko

Yukanekoの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

真面目で正義感の強いトグサが昇進して指揮をとってたから頑張りが報われたなというか、私としては良かった。

そしてタチコマがあの姿に戻ってたから良かった。

虐待されている子の記憶を消して親と引き離すべきか。親の記憶を消したり寛容になるよう人格変えちゃうのはダメか。それに子供にとっても父親や母親はただ一人だから…なかなか難しい。
BG

BGの感想・評価

3.7
神山版のシリーズ3作目。S.A.C 2nd GIGの2年後、個別の11人事件後に素子が去った2年後の公安9課を描いた完全続編。TVシリーズ必見!

敵側に論理的問題はあるものの一定の正義があるのがいいよね。またそれが、ネットワークによる相互意識から発生した特定多数の総意であることが事件の社会性を際立たせるのだ。これによって生まれる葛藤。やっぱ攻殻は面白い!

高齢化した社会における文字通り人的資産の有効活用がテーマ。健全な社会の発達は、必ずしも個の幸せを尊重しない訳で。すると正義VS正義の構造が生まれる。これはシビルウォーであり、個における葛藤そのものだ。

トグサの中にある人道的正義に対して、真っ向から反論するソリッドソサエティの構造的正義。そこに、情緒的正義で行動するバトーと組織的正義で判断するアラマキの思惑が絡み合う。これに対して、達観した現実的正義を求望する素子はどんな決断を下すのか。

非常に複雑な背景に難解なストーリーが絡み合い、もはや困惑するしかないのだが、これを作中で融合させているのだから、なかなかの手腕だ。硬派なハードボイルドとして成立していると思う。

菅野ようこ神による音楽はもちろんのこと、攻殻の魅力の1つでもある未来描写が、良い!未来でありながら、一部で残る生活感が残る現代的な風景。電脳内のサイバー描写と肉体的グロ描写。こうした対比の1つ1つが、ネットワークシステムとスタンドアローンの構造的対比を象徴しながら、歪な相互補完に導いていく。もう少し生々しいグロさがあった方がいいとは思うが。

で、つまるところ、作品では社会を描きながらも、個の在り方に最終的に言及していく。自分も社会の一部であること、そして絶対的な個であることの矛盾。これに直面しながらも、精神を正常に保つには、幻想的な繋がりに依存するしかないのかも知れない。家族、愛、信頼、友情、思い出、思想、信仰、連帯 etc.

ネットは広大だ。つまり、世界は広大なのだ。その中には、1つくらい信じ続けられる幻想があるかもしれない。絶望なんて必要ない。さあ、ゴーストの囁きに耳を傾けて。
ハードボイルドであり、リアリズムに根差した硬派な作品なのだが、視点は常に優しい。これこそが、攻殻機動隊の本質的な魅力なのかもしれないね。
ryodan

ryodanの感想・評価

4.4
2008-02-07 3D上映ではありませんが。

[攻殻機動隊 GHOUST IN THE SHELL]とは違うお話。
少子高齢化問題を絡ませた難解なストーリーは、斬新で刺激的でした。
トグサが公安9課のリーダーとなっている本作は、彼特有の人間臭さが出ててニンマリです。
バトーは脇にまわってなかなかの役所でした。
本編に出てくる車両関係は、日産が協力しているので、格好いいです。
そういう小道具にも力を入れているので、現実感がありました。
貴腐老人って造語
天才なのかと

少子高齢化社会に対する
問題の着眼点が的を得ている
虐待やいじめ、貧困からくる学歴差など
少子化問題は
結婚しない大人
子供を作らない大人
という個人レベルの話ではなく
警察や役所など組織レベル、社会レベルでの改善
確かに後者の方が深く広く早く容易くできる
改めて攻殻の凄さがわかり
SFという枠の中で現実を直視できる作品である

アニメーションだとか2次元だとかそんなこと映画の中身に関係ない
食わず嫌いせず見ていただきたい作品
声優が素晴らしいアニメ。サーガじゃなくて続きを出して欲しいなあ。
ichiMAS

ichiMASの感想・評価

3.8
SACやっと見終わった~

「人形使い」に出会わなかった物語のラストは、「傀儡廻し」という一見似ている犯人像をもつ者を追うことになる

相変わらずのハードさで社会問題(今回は介護・福祉)を内包する近未来をリアルに描写している

犯人の正体は明示はされなかったが、
少佐にとっては無意識の思いの代弁者だったかもしれないし、これを乗り越えて次のステップに向かってほしい

後、バトーに結構優しいよねSAC 笑
二人付かず離れず頑張ってくれ

いつまでも続編を期待してます
monolith

monolithの感想・評価

4.0
貴腐老人キモい。
トグサ、頑張ってるけどまだ青いな……
⬆上から目線www

ストーリー的にはイマイチだったけど、
タチコマが可愛いからすべて許す❣

9課はやっぱり少佐がいないとぉ〜。
lina

linaの感想・評価

4.0
1ヶ月くらいでアニメ全部観て、興奮冷めやらぬうちに。
やっぱりすごい面白い。最高のSF作品。
だからといってファンタジーで収まらず、日本を取り巻く諸問題がテーマになっているからやけにリアルに感じる。
アニメだから、SFだから、と敬遠せずエンタメ好きな人は是非シリーズみて欲しいな〜。

バトーさん。。好き。
でも唯一人間味のあるトグサの、ちゃんとパパなんだな〜と思わせるシーンが良かった。
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