一晩の、それぞれの男女の交差。
台詞より物音がよくきこえる。
夜が題材なのに、営みの描写がなく、愛し合うことの最大表現が抱擁なのがよかった。
断片的な物語、関係性と台詞のみ。
定点のなかで、個人の葛…
アパートや店、ホテルなどの場所は同じなんだけど、暑い夏の日の晩から朝まで、そこに居たり住んでいたりするさまざまな人々の束の間を次々に映し出していく。
出会い、別れ、出ていき、迎い入れ、同じベッドに…
ドラマチックな瞬間の連続に、かえって彼らの境遇一つ一つに興味を失っていく。ただぼんやりとあまりに違う境遇の者たちが、同じ時間の中にあることに不思議な感覚を持った。かたやぐっすりと寝る人がいる中で、寝…
>>続きを読むアケルマン8本目。
つまらなかった。
夜の男女のそれっぽい刹那を沢山並べた中に、バラードをBGMに抱き合って踊るカップルを筆頭に男女の恋愛を馬鹿馬鹿しく感じるようなシーンが巧妙に織り交ぜられているよ…
深い暗闇の中を模索するように繰り広げられる、様々な恋人たちの群像劇。
闇の中に差し込む光は美しく幻想的だけれど、誰だか判別つかないし話もよく追えなかった...というか暗闇が心地よくウトウトしてしま…
同じ一夜でも各々が感じる時間の流れ方には違いがある。
それはその人の現在置かれている状況や環境、それらが呼び起こす感情等に起因する。人生に一度しかないような刹那的な夜か、中々寝付けない日常の夜か…
mark忘れ。
夜に抱いていた期待が朝になると失われる。車の騒音に書き消される。扉を出てから右にパンする流れを繰り返し、階段の上り下りを捉え、最後には冒頭の懊悩とすれ違いに戻る。夜中という時間を切…
一晩を過ごす人たちの断片がつなぎ合わされた物語なき物語。
飽きさせない構図、余白のありすぎる本という綱渡り的な映像の作り方で、退屈さとその余白への想像でぼんやりと時間が進む。そして映像終盤では夜が…