ノクトラマ/夜行少年たちの作品情報・感想・評価

「ノクトラマ/夜行少年たち」に投稿された感想・評価

堊

堊の感想・評価

2.0
むちゃくちゃ露悪的なブロンディとかはまだよかったけれど殺人的にダサいスプリットスクリーンが無理。竹中直人みたいなホームレスが撃たれるところを繰り返すのも松本俊夫の『修羅』っぽいアレでべつに真新しくない。スベったレフンよりももっとNetflix的。インスタグラミズムな感じなので公開されたらウケそう。題材が題材だから『イレブンミニッツ』思い出さなくもないけど、反復とフラッシュバックの「前衛」ぶりにスコリモフスキがいかにヤバかったかを思い知らされる。厳戒態勢の街のショットは『服従』が実写化されたようでとても楽しめる。『ゾンビ伝説』が好きとか言ってる監督だから期待したんだけどな……。80年代にVHSで出ていたら珍品としてオモロかったとかそんなこと思う。クッソ期待してたのに…。
ミツヒ

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4.5
ひたすら行動を通してテロリズムを描く前半が文句無く良い、デパートに立て篭もる後半が少し退屈なんだけどマイウェイに持ってかれる、終盤にじわじわと射殺されていくのも良くていつの日か自分にも訪れる死をこういう風に体感させてくれる映画も中々無い
MegmiTanak

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2.9
パリの地理好き(とくにメトロ)好きにはたまらない。
設定は面白いのだが、ただそれだけ。
映画祭にて。
静と動のコントラストが効きまくって緊張感すごい。少年達をかり立てたのは何なのか、何を考えてるのかわからないのが、どこか「子供をわかっているつもりでわかってない大人」目線にすら見えたりと、いろいろ考えながら見てるから余計に見終わった後のぐったり感がすごい
mingo

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4.1
今回の東京国際でいっちゃん目を引いた、
公開は多分無理、、、
atsushio

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5.0
階級や人種の違う若者たちが、テロへと傾倒して行く恐怖。高級百貨店に籠城する彼らはカルカチュアされたフランスの今を見せられているようだ。
yuria

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2.0
この映画は前後で断絶されていて、前半は理由も動機も語られず国籍も性別も年齢もマチマチな男女がただ1つの目的(それが何かもこの時はわからない)のために街中を動き、サスペンスフルに物語に引き込む展開を見せるが、後半は伊勢丹的な高級ブランドが詰まったデパート内に場所が限定され、一気に子供たちのユートピアへと切り変わる。うんざりした世間の中にたった1つポツンとつくった彼らの楽園。自分たちの居場所のようでいて、結局は破壊しようとした世界の中に位置付けられた逃げることのできない国家というお部屋内。ただわたしはここがイマイチだった。TVで報道されるニュースで外との接触を図り、且つ一人だけタバコを吸うために外に行き来する空気の入れ方と、外から内に入って着た人間が社会の底辺に位置付けられた大人たちのその後のような二人組だったのも絶妙で面白いし、音楽がかなり重点的に置かれていて、『マイウェイ』を歌ったり、ウィロー・スミスを映画内音楽で初めて使用したりする(そのときの音楽かけた男の子のセリフも馬鹿で良い)ところも今でないと撮れない映画で好感が持てた。だからてっきり騙されて、ボネロは今の若者に関心があるんだなとか思うんだけれど、実はしっかりラストに決定されるように馬鹿で安直な若者は嫌いです、悲しいんだけどね、っていう映画になっていて、映画のロジックに説教をされた気分になった。ほかのところもみんなが言うように格好良くて馬鹿で最高なのかもしれないけど、もっと苦しくて逃げられなくてバカであほで格好良くて死んで欲しいみたいな若者たちの映画を、同じくらい馬鹿だった若い時に観ていたし、その時が一応まだ近いからかな、こんな風に描かれる社会に位置付けられた若者たちの空虚さにお前らは本当はこんなんじゃないんだよな、ないはずなんだけどなって悲しくなってしまった。テロのTV映像をスクリーンにさらに四分割して散りばめて行く。こうしたストレートさは劇映画では久々に登場したので良いけれど、12歳くらいの少年まで45歳に見えたほど若者のスピリットはいりませんって排除されて、着ぐるみ着ている大人としてテロに対等していた印象を持った。つまりこれは子供の皮を被った大人たちの、大人に向けた映画なのだ。わたしは最初、夜行少年たちって言うくらいだし若者の映画なんだと思っていて、途中からそのことに気づいちゃったから乗れなかったんだな。ほかの映画も結局大人が作った子供たちの物語が多く、虚構なのはもちろん当たり前だけれど、ボネロは途中でこちらにそれを気づかせてくる姑息さがあるから、だから最高だし今作はわたしはクソ〜と一杯食わされた気分になって気に入らなかったらしいです。『ある娼館の記憶』。これくらいどうでもいい映画が自分にちょうど良い。
ps.もう自分が死ぬってわかった時に最後にやるべきこととして好きな人に告白する若者なんていないんだよ!死ぬってわかったらブラピとマリオンコティヤールみたいにセックスして裸で泣くんだよ!
Moeka

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3.9
東京国際映画祭にて。
いかにしてその行動に至ったか、が刹那的に描かれている少年たちの物語。彼らと同じくあの夜のデパートに心を置いてきてしまったかのような感覚に襲われます。
東京国際映画祭7本目。ついに最後。

フランスでテロを企て、実行する少年たち(といっても青年多数)の映画。
5年前に撮影していたとはいえ、タイミングがタイミングすぎてびっくり。

特徴的なのは、メガバンクやらが絡んできていて何となくは事件の発端を想像できるが、肝心の少年グループのバックグランド、目的、動機などは全く描かれておらず、ただただ彼らを追う映画になっていること。
どんなバックグランドがあっても報道される時には、それらは無視され一括りに反社会分子として取り上げられるし、現に劇中ではそう描かれていたので、そういう意図も孕んでいるのかなと勘ぐってしまう。

テロを起こす人たちも人間であって、特に今回はまだ前途洋々な若者たち。
ホームレスへの施しをしたり、デパートのマネキンと同じものを来ていたり、極度の緊張から解放されれば踊ったり性欲を発散させたり、愛を確かめたり、何もしてなければそこら中にいる人たちと何ら変わりなく、彼らの人間らしさを見せられた気がする。

もしかしたらここで死ぬのかも知れない、捕まるのかも知れない。ようやく考えれる余裕が出て来た時のMY WAYは痺れた。

セリフがないまま数人の少年たちが変わり変わりに映し出されていく冒頭は、ついていけないと思いかけたが杞憂だった。
反対に、最後の方の時間をいじっての演出は何もせずスマートに収めた方が容赦のなさ、非情さが際立ったと思う。

根本的に解決しなければ、炎は消えることなく燃え続けるだろうとラストカットを見て感じたし、ちょっとやそっとじゃ揺れない国家組織というものは想像より情報収集能力含めて抜かりなく盤石なんだなと再認識させられた。
意欲作止まりといったところか。映画の醍醐味とは程遠い、一発芸のような作品。
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