善と悪、どちらに転ぶかわからない群盗の面白さ
前半、群盗共の目的は水であった。瀕死状態の彼らは全てをかなぐり捨てて水に向かっていった。しかし、後半ではそれぞれの目的が完全にバラバラになる。そのバラ…
グレゴリー・ペックに悪党は似合わない。銀行強盗でもスマートなので悪党のリーダーにずっと違和感を感じる。
映像に遠景ショットを多用し、土地の広大さを感じれるし、馬の疾走感を感じる撮り方は上手い。
軍…
銀行強盗をやらかした主人公たちが逃亡の果てにデスバレーから瀕死の状態で廃墟の町までたどり着くところまで、食料や水が無くなり殺伐とした登場人物の緊迫した状況を容赦なく描いた演出や音楽を最小限にして物音…
>>続きを読むこれは素晴らしい!ウィリアム・A・ウェルマン、ハズレが無いわ。観たのは『民衆の敵』『ボー・ジェスト』『戦場』『牛泥棒』『女群、西部へ!』だけなんだが、どれも異色でどれも忘れがたい。
本作も西部劇と言…
ウィリアム・A・ウェルマン監督作はこれまでに2作を見ただけに過ぎないが、『民衆の敵』では悪を再生産する社会の構図を、『牛泥棒』では集団心理と同調圧力の暴走をそれぞれ痛烈に批判する内容で、どちらも映画…
>>続きを読むこの異色の西部劇の原案は、W.シェークスピアの作品『テムペスト(大嵐)』を土台に自由に翻案したものであると言う。こう言われて、なるほどと思い当たる部分がある。なぜなら、映画の始めの銀行強盗の場面、…
>>続きを読む追手の騎兵軍が横一列になるとこ感激。その後の砂漠での絶望的道行きの末たどり着いたのが廃墟の町…メインストーリーはじまる前から最高。可愛いブラウスとロールアップしたデニムの腰にはガンベルトにホルスター…
>>続きを読む再見。傑作。拷問のようなデスバレーからのゴーストタウン、そしてアン・バクスターの登場。金魂、疑心暗鬼、裏切り、ユーモア、マジ隙がない。砂漠の高台にいる馬を引くグレゴリー・ペックが横移動を始めると麓に…
>>続きを読む20230318-118
1867年、西部
原題:Yellow Sky(1948年)
原案:W・R・バーネット
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
美術:ライル・ウィーラー、アルバート・ホグセット
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