交錯する2つの物語
宇宙人との対話を通して"地球人"がゲシュタルト崩壊してゆく記者(長谷川博己)
人類の未来と、自身の未来が分化してゆく
夫ではない何かに行き場のない愛を投影する妻(長澤まさみ…
黒沢清、相変わらず細かいところはガバガバだし(多分重要なのは辻褄が合うかどうかじゃないからなのだが)、なんなんこれ?と思いながら観るけどずっとおもしろい すごいよ〜
また終盤で車移動→デカ倉庫→ガン…
特撮は終盤までほとんど必要最小限にしか使われてないんだが、それでいてちゃんとSFになっているのが良い。物語のテイストも、『ウルトラQ』というか、『ウルトラマン』の出てこない初期ウルトラシリーズという…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
宇宙人に人格を乗っ取られた松田龍平の無気力感がすごくしっくりくる。奥さんの長澤まさみともこうなる前から夫婦仲は冷え切ってたみたいで、映画はいきなり険悪な感じから始まった。オープニングのタイトルバック…
>>続きを読む公開当時見てよく分からなかったので再鑑賞。改めて見ると画面上の細かい演出が本当に巧い。侵略者とガイドの関係が心地よくなってる鳴海、概念が空っぽの生物に愛情が生まれる。概念が空っぽってことはなんでも受…
>>続きを読む空虚な内面を抱えて立ち尽くし、あるいは町を彷徨う侵略者というのは実に黒沢的な題材だ。冒頭、長谷川博己が車両の反対側に回り込んだ高杉真宙を追って移動すると、高杉は全身に薄暗い影を重ねながらこちらを向…
>>続きを読む(C)2017『散歩する侵略者』製作委員会