真実なんてちっとも見えてこなかった。でも現実世界もそんなもんだなと思った。証言がどれも違い主観と客観が歪められて結局真実はわからない。人を信じられなくなると終わるけどこんな状況では人を信じられなくて…
>>続きを読む雨。降りしきる雨が、屋根伝いに川のように流れ落ちる。
それが「映画になる」ということを、これほど端的に示し得た人は、もしかすると稀有なのかもしれない。
あまりにも大きな存在については、社会的で文…
「世界の黒沢」が実感出来る傑作。
脚本、構成、映像なにを取っても文句の付けようがない。今思えば去年の『怪物』の全体の複数人の視点から同じ物事を描いていく面白さっていうのはもう今作で正解を出せれてし…
初めての黒澤映画だけど、なるほどこれは面白い。ある事件に関して当事者たちの証言が互いに食い違う様から、人間のどうしようもない見栄やエゴを克明に描き出す構成がお見事。昭和の名優たちによる演技合戦も見応…
>>続きを読む©KADOKAWA1950