1978年と1982年に観た記録がある。木暮実千代がラーメンを食べる場面が好きでまた観に行ってしまった。「京マチ子映画祭」の一篇。
泣き止まぬ赤ん坊を背負ったうらぶれた亭主が木暮実千代の帰りを待つ…
吉原の遊郭「夢の里」。そこに生きる女性たちは、単なる被害者としてではなく、それぞれの欲望と希望、傷と戦略を持った個人として描かれる。
溝口の視線は決して彼女たちを断罪も美化もせず、ただ凝視する。
そ…
母を拒絶する息子、父を拒絶する娘、男を拒絶する女。母であること、娼婦であること、女は所詮、社会的役割や関係性のなかでしか生きられない弱い生き物。なかでも特に母親が弱いのは、彼女が母であり女であるとい…
>>続きを読む幸せの形は似たり寄ったりで、不幸の形は千差万別だというが、この映画には本当にさまざまな境遇の女性たちが描かれている。なぜ彼女たちは春を売らねばならなかったのか。その背景や社会的構造に、彼女たちの日常…
>>続きを読む©KADOKAWA1956