私が、生きる理由の作品情報・感想・評価

『私が、生きる理由』に投稿された感想・評価

maverick

maverickの感想・評価

3.8
2011年の韓国映画。主演は、ドラマ『秋の童話』『太陽の末裔』などで絶大な人気を誇るトップ女優のソン・ヘギョ。監督は『おばあちゃんの家』の女性監督イ・ジョンヒャン。


興味を引かれる内容だったので鑑賞。ソン・ヘギョは大好きな女優だが、彼女が主演だというのは観始めるまで気付かなかった。ジャケットの写真は別人に見える。

ソン・ヘギョの本作での役柄は暗い。婚約者を失った設定であるから当たり前だが、暗めのトーンでも彼女の美しさは絵になる。改めて魅力的な女優だなと感じた。でもドラマでは何本もヒット作を持つ大スターだが、映画ではそれに恵まれないのが不憫ではある。本作も映画的には地味だし、完成度としてもイマイチ。演技に関しても飛びぬけて上手いという印象はなく、ドラマ向けな女優さんなのだとは思った。

共演は子役出身のナム・ジヒョン。ソン・ヘギョ演じる主人公を姉のように慕う家出少女の役だ。この時点ではまだ子供らしさの残る少女の印象だが、現在はとっても綺麗な大人の女性へと成長を遂げている。ドラマ『あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜』『100日の郎君様』などで一気にトップ女優へと駆け上がった。そんな彼女の幼い時代が見れる貴重な作品でもある。本作での役柄は、親に虐待を受けているというハードなもの。歪んだ愛情を親から受け、それに反発する気性の荒い少女の姿は強烈だ。

主人公は愛する婚約者を事故で失うが、加害者である未成年の少年を許す選択をする。この「相手を許すことが出来るかどうか」というのが本作のテーマになっている。許すか許せないかの二択であるが、それを深掘りしていく作品性で非常に興味深い。主人公は許すことで怒りや悲しみから脱却したが、それは本当の意味での心の浄化ではなかった。ナム・ジヒョン演じる少女に焚き付けらるようにして自分の心と向き合うと、今まで自分は現実を見ないようにしてごまかしてきたのだと気付く。白黒はっきりつけられるのが人間の感情ではないのだと、それを痛感させられる話だ。少女の側にしてもそう。酷い親でそれを憎んでいるが、それでも親の愛情を根底では欲している。人間の感情は複雑だ。

こうしたテーマ性は素晴らしい。鑑賞後には考え方の変化も生まれることと思う。ただ作品の完成度としては粗さがあり、少々残念かなと。中盤以降で方向性が散漫だったし、演出が弱いなと感じた部分も少なくない。熱量はあるが、監督としての力量がそこにまだ追いついていないように思える。着眼点は見事だし、本当に惜しい。


全体的な完成度を踏まえ、点数は少々控えめ。でも印象には強く残るし、自分的には嫌いじゃない。骨太な考えさせられる作品を観たなという感想。鑑賞後に熱く語りたくなる。
ハント

ハントの感想・評価

3.7
(おばあちゃんの家)の監督。だということで…👀観るよね。(おばあちゃんの家)最高だったもの…
加害者、家族含め。被害者、家族含め。
(ゆるし)がテーマ。難解すぎて…
(自分のためにゆるす)とか罪を憎んで…て言い方があるけど…これって正解も答えもないやつだよね。人によりけり。
加害者のほうも本当に心から反省する人ばっかやないし…ここも人によるよな。
(ゆるしに自信がないから。不安だから必死だね)と言ったジミン。
(罪もゆるしも他人が与えてる)といった被害者家族のおばちゃん。
(ゆるしとは憎しみを消しさることじゃない)(怒りにとらわれていたら生きていたかった人に申し訳ない)
こーゆー映画観ると、自分自身にいつか答がでるんじゃなかろうかと思うが今回も出ず…
小っさい事をいつまでもぐじぐじ許せてない自分にはでかすぎる内容やった。
加害者の更正の邪魔になるんかー…
なんかどうしたいかわからんけど、とりあえずやりきれない気持ちになる。
シエ

シエの感想・評価

3.4
「赦し」という難しいテーマで色々と考えさせられる作品でした。

思ってたよりも重めで、ソン・ヘギョが出会う人ほとんどに嫌悪感しかなかった😔

特に牧師とシスターと少年院のおばちゃん?の言ってる事には
えっ💦ってなったわ😓
ちょっと何言ってるかわかんないって言いたくなりました😂
しかも3人とも腹立つ顔してるのよね😆

自分なら絶対に加害者を赦すなんてできないし、被害者や遺族よりも加害者が守られてるっておかしい❗

ジヒョンちゃんがどうなったか気になる~
んー…許せるわけなんてない
シスターの言うことや
少年院の担当?の人の態度が
私には理解できないししたくなかった
なぜ許せ許せと言うのか
なぜ加害者の気持ちを優先するような事を言われないといけないのか
まるで被害者側が悪者のような、、
そんな態度が気に入らない

そしてジミンの家族が酷すぎる…
最後ジミンはどうなったのでしょう?
亡くなってしまったの?と思ったけれど…
MAAAAA

MAAAAAの感想・評価

3.8
娘の命を奪われた母親も
死刑囚の母親もその悲しみは同じって
シスターが言ってた。。
だから死刑廃止に協力を?
全く持って共感できません。

全然!!同じ悲しみではないと思う。

そもそもゆるしは他人が指示すること?
私はこの子の言葉に共感。

憎しみからのゆるしをテーマにした作品
宗教的な話ですが思ったよりも
すごく深く考えさせられる映画でした。
そして微妙に胸糞悪い。
もね

もねの感想・評価

3.4
かー!「許し」なんて本当に難しい。

恋人をひき逃げで失ったダヘ。
未成年の加害者を許し、
事件の被害者を撮影するドキュメンタリー監督をしている。

許すことで悲しみを乗り越えようとするダヘに恋人サンウの友人ジソクの妹ジミンがこれでもかって心をざわつかせるような言葉を投げかけるんだよね〜。

許しは他人が指示することなのかな。
神様には人間も飼い犬と同じなんじゃないか。
いい人ぶって許せと騒ぐ無知な人たち。

ただ根本には宗教観の違いもあるのかと。
加害者には罰が優先か、人権が優先か。

そんなダヘもサンウを殺した犯人が再犯しており、またサンウを殺す前にも事件を起こしていたことを知る。
間接的に殺人を犯したことに揺れるダヘ。

許しよりも犯罪を防ぐこと。
理由のない許しは罪だ。

被害者が苦しむのは許したい心があるから。
相手にわかって欲しいから苦しい。

ていうかシスタームカつくわ。
主が〜、主が〜ってお前の家族が殺されたらどうなんだ。
なんていうか司祭と共に罪悪感つついてるようだし、神を信じる私に酔ってるみたい。
まの

まのの感想・評価

2.9
婚約者を事故で亡くしたのに、加害者の少年を守るために、嘆願書まで書いたダへ。
1年後、ジミンと暮らすことで自分の判断が正しかったのか、実は間違いだったのではと悩み苦しむ姿をソン・ヘギョンが見事に演じていたと思います。

静かで、観ていて辛い作品でした。

シスター達の説得を聞いていると、他人だから言える、自分や家族が辛い目に合った時も同じ様に犯罪者を許せるのかと腹立たしい気持ちにもなりました。

ジミン、どうなったんでしょうか?
ちはな

ちはなの感想・評価

3.7
『理由のないゆるしは罪ですよ』


被害者がゆるす事も
加害者が更生する事も容易な事ではない

ゆるす事は自分を悲しみや辛さから解放することになるのか?
宗教で救われるどころか逆に苦悩が増してる感じ

とても深いテーマでいろいろ考えさせられる


しかし親の虐待について「あなたの為」の一点張りで否定しない主人公には違和感しかない
chiyo

chiyoの感想・評価

3.5
2022/5/10
1年前の自分の誕生日に、婚約者を事故で亡くしたダヘ。遺族による加害者への赦しがテーマだけれど、反省がないと思われる加害者、赦しを強要する宗教家たちに憤りを覚えるばかり。中でも、殺人を犯した死刑囚の母親が、被害者の母親に死刑の酷さを訴える姿が全く理解できなかった。そして、並行して描かれる少女ジミンの家庭内暴力。近年の「はちどり」等で描かれた女性の生き辛さがこの頃から描かれていて、彼女の家族に感じるのは嫌悪のみ。が、ジミンを諭すダヘの言葉から、女性を追い詰める要因のひとつは、その境遇に甘んじている女性であることを痛感する。偽善ばかりが描かれ、苦々しさを感じる作品ではあるものの、最終的に「赦せないなら赦さなくても良い」と説いたことは評価したい。
「おばあちゃんの家」のイ・ジョンヒャン監督作。
赦しに関するステレオタイプな考察。
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