【緊迫と緩慢】
フレデリック・ワイズマン有給を取得してアテネ・フランセにて『基礎訓練』『シナイ半島監視団』『ミサイル』を観た。『シナイ半島監視団』はワイズマン映画の中ではトップクラスに撮影が素晴らし…
フレデリック・ワイズマンの足跡特集22本目。
先日感想文を書いた『パナマ運河地帯』からハシゴで観たワイズマンの出張編第2弾の『シナイ半島監視団』です。軍事色が強く、かつアメリカ国外が舞台となっている…
足し算ができない人たちが国家を監視する。中立地帯の中に支配と侵略が内包されている。
「映画はまさに武器であり、映像は軍需品なのです。それも人間や建物を殺傷破壊する武器ではなく、人間の知覚を、従っ…
シナイ半島のbuffer zoneで米国監視団が送る倦怠に満ちた生活。砂漠ばっかで娯楽もないから大の大人がパーティは一大イベント。テキサス流にウェスタンスタンブーツを杯に大酒飲みたちが騒ぎまくる。国…
>>続きを読むカウボーイ映画さながらに砂漠を走る車にまず驚くのだが、その車がやる事は決してダイナミックなものではなく車両と人間の数を確認するというちまちましたヘンテコ具合。
序盤に「例外は許さない。」と規定された…
エジプトとイスラエルの間にある停戦地域シナイ半島。
1978年のキャンプ=デービッド合意に基づき、この緩衝地帯で条約違反がないかどうかを監視するために創設されたアメリカ部隊を映した作品。
正直、今ま…