ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実の作品情報・感想・評価

ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実2014年製作の映画)

POVERTY, INC.

上映日:2016年08月06日

製作国:

上映時間:91分

4.0

あらすじ

「ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実」に投稿された感想・評価

アフリカ支援の裏側にあるもの、、

支援とはどういう事なのかについて考えさせられます。
支援される側から見た世界は思ってたものと全く違っていた。
寝耳に水な話ばかりだった。
海外で地震や津波が起きた時、私たちは実際に行くことは出来ないから寄付という形で援助する。
その寄付がその後どうなったかまで追う人はなかなかいないだろう。
冒頭様々なNPO団体のロゴが映った。日本の名前もちらほら出てきた。
震災から3年経っても物が無料で送られ続ける現状等知りもしなかった。
現地でも農業をしているが食べ物が無料で提供されたり、海外から安く入手出来るものには敵わない。
結果的に廃業し、供給が止められると自産自消出来ず、輸入に頼る。悪循環
日本でも送られた大量の服は被災地は求めていなかった等のニュースを見た。
確かに自分が欲しいものを送られてきても困るだけ。ゴミである。
善意の押し売りは相手にとって良いものなのか。
適切な支援をしなければ無意味なのだと本作を見て痛感した。
募金箱にお金を入れるだけで得られる善行は果たして相手にとって良い事なのだろうか。
自分の安易な行動で被災地の人々の自立を妨げるかもしれないというリスクを知り、最適な動き方が分からなくなった。
三越伊勢丹社員有志による「第1回ゆるっとソーシャル映画祭 × 第97回銀座ソーシャル映画祭」で鑑賞。
https://www.facebook.com/events/495150551084052/

映画鑑賞→鑑賞者同士の対話という流れで楽しむ。
対話はグループ(4〜5人)を変えて、2回実施していて、
1回目は感想のシェア、2回目は今日から始めること/やめること/続けることのシェア。

映画を観て印象に残った言葉
「力を誰が持っていて、本来誰が持つべきか」
「短期的な天災が、長期的な人災へ」
「援助産業」

チャリティライブによりつくられるアフリカは不毛という誤ったイメージ。
援助により失われるハイチの産業。(米作:米国の援助、靴職人:トムス、アパレル:古着)
養子縁組の養子の8割の親は存命で、親はお金があれば子を育てたいと考えている人も多い。
自立の妨げとなる市場からの隔離(貧民だとファイナンスが使えず、法整備もまだまだこれから)。

人のクリエイティビティをどう引き出すか?という課題は万国共通。

対話 1回目(感想のシェア)で話が出ていたもの。
「現地の事情を知る身からすると、拡大解釈されているものも多い」
「チャリティライブのようなイメージの固定化に気付かされた」
「根が深い問題がある。多くの人は良かれと思ってやっている」
「養子縁組、養子の親が生きているのが意外だった」
「援助が押し付けにならないように、受け入れる側の声を聞くことが必要」
「教育と援助には共通する課題を感じた。どちらも押し付けでは自立は進まない。」(僕の考え)

対話 2回目(今日から始めること/やめること/続けること)で話が出ていたもの。
「まず身近なチャリティを疑うことから始めたい」
「日本国内でも、地域に根差した産業生産は考えていく必要がある」
「自分に置き換えて考えこの問題を考えていきたい。自分の関わり方が相手の自立の妨げになっていないか?」(僕の考え)

チャリティでつくられている寄付先のイメージは適切か?
寄付先の活動は誰かの自立の妨げとなっていないか?(押し付けになっていないか?)
自分や組織の活動が誰かの自立の妨げとなっていないか?(押し付けになっていないか?)
ってことは考えていきたい。

映画の中で出てくるムエンダのTEDトークはこちら。(ボノとのやりとりは5:45あたりから)
https://www.ted.com/talks/andrew_mwenda_aid_for_africa_no_thanks?language=ja
live4a

live4aの感想・評価

4.3
支援は対等な関係でないとうまくいかない。
無意識に下にみている人達、そうさせている支援団体が貧困事業を作り出してしまっている。
支援が逆に発展を阻害しているって、純粋な想いをもって活動してる人達にとっては残酷でしかない…本質的な問題解決を目指すにはもう少し思慮深く…
Anma

Anmaの感想・評価

3.5
支援される側に役に立つ支援ってなんなのかな。支援される側がどうしたら自立できるようになるのか。支援のあり方を今一度見直さなければならないと、この映画を見て感じた。
Moli茉莉

Moli茉莉の感想・評価

4.5
改めて、自分が意図してないところで、自分が知らないところで、自分が間接的に何に加担しているのか知る必要性を感じたし、悪意のない無知ほど怖いものはないなと思った。何かをしてあげたいって気持ちを抑えて、彼らを援助の呪いから解放してあげるのってすんげーエネルギーいると思う。
薄々感じてはいたけど、耳障りのいい建前の裏ではコネであったり、自分が儲かるためであったり、結局富める人が富み、搾取される人は搾取され続ける構造が隠れてるんだよなぁ
kyoko

kyokoの感想・評価

3.3
今更驚きは無かったけど、既存の枠組みを超えるイノベーションってなんなんだろう。
必要なのは、生産性と貿易の輪に入ること、ビジネスとイノベーション、とのこと。
行動のその先をちゃんと考えるように気をつけよう。真心の使い方なんだな!開き直ってる元援助者たちは清々しかった笑 悪徳投資家たちには負けないぞ!

零細事業を支援してもそれが結局利益を得られる仕組みじゃないと変わらんのだよな。まぁ生活レベルで少しでも良くなるならいいのかな...?
映画内でちらっと映った機関に所属し、現在アフリカにいる。ある国からの援助に頼らざるを得ない状況にある。

確かにスーパーに行っても、生鮮品以外の自国製品が少ないなと思っていたけど、まさかこんなことが影響しているとは思わなかった。
日本語が書かれた古着を着ている人もよく見る。
一方で、国名の頭文字をとった企業名も多く、それだけ自国の会社であることにアイデンティティーを持っているのだなと思った。


コンビニやスーパーにある募金箱は同情をかいやすい。
募金よりも、起業したい人に起業用の金銭を貸して、返済可能なら返済できる仕組みの支援がもっと増えたらいいなと思う。

とりあえず私は今いる国の製品をたくさん買って、現地の人たちにお金を落としたい。
カエサルは言いました。
「どれほどひどい結果に終わったことでもそれが始められたそもそものきっかけは善きものであった」
日本語には「無料ほど高いものはない」という表現があります。
それを見事に体現したかのような事実だった。

勉強会にて観賞。今まで観てきたドキュメンタリーのなかでも一二を争うほど「知らなかった」衝撃的な内容だった。(⚠️「今まで観てきたドキュメンタリー」の中に奥山謙三氏主演の『ゆきゆきて、神軍』は含みません。)

知らないというのは本当に怖いことだ。トムスシューズのああいった活動なんて、私は完全な「善き行い」の一つだと考えていた。
“アナタガクツヲヒトツカウゴトニメグマレナイヒトニヒトツクツヲプレゼントスルコトガデキマス”

無知は罪というけれど、人を殺すほどの罪だとは。
そこには人身売買も奴隷制度もないけれど、搾取されるのが人であることには変わりない。人、というより人の尊厳。経済活動を行う権利。それも「善い気持ち」を持ってして始まるのだからたちが悪い。


今までただの一度たりとも、その『貧困産業』のからくりに疑問を抱かなかった己の鈍感な無邪気さにやるせない気持ちになる。「善い行い」もそこに色んな人が関わると利害関係が生まれる。
大きな人が動くとどこかでぜったいに大きなお金が発生する。それが表に出てこなかったとしても。
だからこそ、冷静な視点は常にもっておかなくちゃいけないなぁなんて考えたり。何でもかんでも疑って、あれは偽善だ!と叫ぶ醜い潔癖もお断りだし、純粋真っ直ぐなおめめキラキラはダサすぎする 中庸が一番美しいな。

知れてよかった、よいドキュメンタリーだった。
「支援は悪じゃない、でもよく考えて」と。『よく、考えて』
る

るの感想・評価

4.0
募金や支援物資によって現地の人が商売できなくなったり、無くても自分たちで成り立たせるところを金持ちの偽善心が遮ってる現状を初めて知ってショッキングだった
日本でもコンビニや飲食店いろんなとこで募金あんのにそれが現地の人の自立を遮っていたとは…
無知って怖いってこういうことだな…
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