若松孝二は「水」の作家だ。本作も川、湖、アザに気づく風呂、そしてラストの夜の海。要所が「水」のイメージで溢れている。
女子高生・のりこ(三浦光子)が出生の秘密と原爆症で運命が狂っていく物語である
の…
元気はつらつな高校生が誕生日に両親ともに広島の原爆の影響で亡くなっていたこと、育ての親は実の両親でないこと知らされます。ある日体調不良になったその娘は原爆症を疑います。そこからラストまで悲しいままで…
>>続きを読むバレー部の女子高生・典子は出生の秘密を知り自分が原爆症ではないかと悩む。物語はまあいい。若松の64年一般映画だがポスターのコピーには「女子学生36人が全裸になった問題の映画!」と煽る。確かに女子高生…
>>続きを読むタイトルがタイトルということもあり若松孝二なのでもっと荒削りなものを想像していたがだいぶ真面目に撮られていた
昭和40年代の風景に吸い寄せられながら社会問題へのアプローチを見せられるのだが、型に収ま…
コロナの影響による若松プロの配信で鑑賞。若松監督デビュー2年目の作品。当時の形式としてはピンク映画だが、社会派を目指して作られている。青春映画のスタイルで原爆症を描いていて、わかりやすいが深みはない…
>>続きを読む終戦と同時にこの世に生を享けた罪なき少女の心と体の悲鳴。虚勢をはれども精神はどんどん摩耗していく。そんな彼女の私生活に横たわる文化・芸術的洗練との対比がなかなか残酷。
若松監督らしい反戦への咆哮。だ…