一寸の緩みもないガチガチの社会派作品でした。
戦後の有耶無耶になった未解決事件がベースなので、観る側のモヤモヤは解消されません。
宇野重吉さん、鈴木瑞穂さんがさらに重厚さを加え、芦川いづみさんは1輪…
宇野重吉(秋山)
芦川いづみ(伊集院和子)
二谷英明(原島)
黒崎=鈴木瑞穂
宮川=武藤章生
川北=庄司永建
服部=平田守
涸沢=大滝秀治
警視総監=下元勉
サミエルの弁護士=伊藤寿章 …
骨太な社会派作品。宇野重吉の抑えた演技が作品の質を高めている。
一人の米軍将校の死から日本に巣食う暗部が見えてくる。今でも話題になる「スパイ防止法」が日本には無いため、外部諜報機関からすれば日本はス…
25.01
社会派ドラマ。
総じてこの時代の作品は、骨太傾向がある。
今作は米国に対してのプロパガンダが色濃く見える。
日米安保デモもチラリ。
と同時に日本の国としての自立も。
印象的なシーン…
心底後味が悪い、実在の未解決事件を題材にした社会派サスペンス。
昔はこういった骨のある作品が多かった、だから映画界に活気があったし気概もあったと思う。
不審死からはじまり、戦後の混乱による行方不明、…
個人的に苦手意識のある硬派な刑事もの。
とある殺人事件が戦後日本の対米関係にかかわる大きな事件となる。
ものすごく社会派な作品。
なので、全編通して登場人物誰一人としてユーモアのかけらもなく、ただ…
昭和30年代。
まだ米軍の存在が色濃く残る日本列島。
隠蔽されたある事件を
自身の妻もアメリカ人によって殺された秋山(宇野重吉)が追ってゆく。
理不尽な思いに耐えながら
本当の幸せを探そうとする和子…
へぇえ日活やるじゃん。こういう重厚な社会派サスペンスもイケるんだ。といっても功労者は宇野重吉だったり音楽の伊福部昭なんだけど。実はこの路線って当時の斜陽な映画界に向いてそうなんだけど、結局生き残った…
>>続きを読む熊井啓は、『帝銀事件 死刑囚』、本作と、まるで清張のホンを読むような怖さ、謎の奥深さがあり、解明できない謎は、謎のまま終わる不気味さ。本作の、印刷機、偽札、米軍より強い組織、殺人…。社会派で、茶道な…
>>続きを読む