ゆずりはの作品情報・感想・評価

ゆずりは2017年製作の映画)

上映日:2018年06月16日

製作国:

上映時間:111分

3.5

あらすじ

長年、「死」を仕事とすることで、“心が死んでしまった”葬儀社・安宅のベテラン社員、水島正二(滝川広志)は新入社員の高梨歩(柾木玲弥)の教育係を務めることに。イマドキな外見と酷い言葉遣いの高梨だったが、実は感受性豊かな心優しい青年だった。時に葬儀社のルールを破ってでも、遺族の思いに寄り添おうとする高梨とともに、亡き人々とその遺族たちとの交流を続けるうち、水島は自分の「死んだ心」に生まれつつある変化…

長年、「死」を仕事とすることで、“心が死んでしまった”葬儀社・安宅のベテラン社員、水島正二(滝川広志)は新入社員の高梨歩(柾木玲弥)の教育係を務めることに。イマドキな外見と酷い言葉遣いの高梨だったが、実は感受性豊かな心優しい青年だった。時に葬儀社のルールを破ってでも、遺族の思いに寄り添おうとする高梨とともに、亡き人々とその遺族たちとの交流を続けるうち、水島は自分の「死んだ心」に生まれつつある変化に気づき始めていた…。

「ゆずりは」に投稿された感想・評価

Kamsan

Kamsanの感想・評価

3.0
おまけに3.5です。葬儀での人間模様を真面目にベタに表現しています。葬儀と自殺がテーマでしたが、最後の遺書に心救われました。自殺は周りを不幸にするが、悲しんでばかりだともっと不幸になり、自殺した当人はみんな悲しむ事を一番わかっていたと思うし、苦しかった思う。月日が経つにつれ、楽しかった思い出を忘れないように、そして誰も責めないように全てを受け入れていきたい。
綺麗にまとめすぎて居るかもしれないけど
それが許される映画。
人の死、遺されてた人と向き合う葬儀
葬儀屋さんを主軸に
死について、というより
これからどう生きるかを考える映画でした。
短編が繋がるように進むけど、全てが温かい雰囲気。
涙が自然と止まらなくなる。
大事な人の死を経験している人には特に
色々感情移入してしまう映画。

ただコロッケさんの体格が気になる
あと年齢設定。
でもそれも気にならなくなるくらい
綺麗に人が温かい映画でした!
他人の死に触れすぎたためか、心が死んでしまったベテラン葬儀屋の水島と、彼にはない心の暖かさをもった新人高梨の成長物語。

「葬儀屋は遺族に寄り添いつつも、一方で感情に流されて葬儀運営に支障をきたしてはいけない。葬儀中泣くなど御法度」。
この鉄則を守ることに固執したことで、遺族から一歩引いた姿勢で接してしまっていたベテランの水島。私生活での不幸も重なったことですっかり心が淀んでしまっていた。
一方で新人の高梨は鉄則に縛られず、遺族に心から寄り添うことで、遺されて悲しみに沈む彼らを癒し、心からの信頼を得ていた。
やがて彼の姿を見ていた水島も昔の心持ちを取り戻し、まだまだ不器用な高梨を引っ張っていく存在に。
ベテランと新人、共に足りない部分を補い合って成長していく構図が良い感じ。

「ゆずりは」とはとある植物の名なのですが、本タイトルにぴったり。理由は映画を見ればわかります。
「生」と「死」。その向き合い方を葬儀屋である2人の主人公の歩みを通して見つめ直します。

葬儀屋に訪れる遺族も様々。夫に先立たれてしまった妻。いじめで娘が自殺し、悲観に暮れる両親など…
彼らと織りなすエピソードが、人の死という痛みを感じながらも、最後は共感できたり、心温まるものとなっています
予告でもチラッと映った、葬儀中にも拘わらずお喋りを続ける参列者に対して、高梨が「出ていけ!」と怒鳴りつけてしまったシーンも印象的。皆さんも同じように思ったことありません?

主演はモノマネ芸人として有名なコロッケさんですが、初めて本名・滝川広志名義で挑む力の入れよう。
実際滝川さんの演技は素晴らしく、モノマネ芸時のコミカルさは鳴りを潜め、堅物キャラの水島を見事に演じ切っています。

惜しかったのは終盤の駆け足感。序盤から中盤にかけては堅実なストーリー運びだったのですが、終盤になって唐突に劇的なイベントが連発して違和感が。ご都合主義感が拭えません。
演出の方も全体的にかなりあざとくて、露骨に観客を泣かせにきているのがわかります。でもまぁ結局泣いたんですけど(笑)なんだかんだ言いつつも鑑賞後は心が洗われました。
コロッケさんが映画初主演で、自らの持ち味である笑いを一切封印した意欲作!

先日NHKごごナマにてコロッケさんがこの作品について話されており、気になっていたので観賞してまいりました。

これはコロッケさん版「おくりびと」と言える作品です。
しかし笑いは一切なし!
もちろんモノマネもしません。
物語は葬儀屋という仕事で長年死に向き合うことで、すっかり自分の生き方を見失ったコロッケさん演じる主人公が、明るさだけが取り柄のチャラい新人くんの教育をしていく中で、次第に心を開いていくというお話です。
葬儀のシーンがいくつかあり、そのどれもが心を締め付けるようなもので涙を誘います。
そしてコロッケさんの演技も素晴らしく、真に迫るものがありました。

というのが一般的な感想ですが、私はやはりコロッケさんはコロッケさんにしか見えなかった。
序盤から中盤にかけて家で日本酒を飲むシーンは美川憲一さん、終盤の泣きそうな顔は五木ひろしさんにしか見えませんでした(笑)。
やはりコロッケさんにはコメディをやってほしいと思いました。


※「ゆずりは」について語るシーンは葬儀屋さんはそのまま引用していいくらい良い。

劇場 No.112

最終日に間に合いました。
コロッケこと滝川広志初主演。
もちろんネタは完全封印!(少し期待してましたが😊)
思いのほか、なかなか良かったです。

水島は、葬儀社「安宅」で部長を務めている寡黙な男。
ある日、彼は社長の松波に呼ばれ、新入社員を募集するように言われる。
そして、採用面接を実施することになるが、志願者の中に茶髪でピアスをしている若者・高梨の姿があった。

コロッケこと滝川広志さんの演技に関心があって、正直なところ、どこかで’ちあきなおみ’や‘五木ひろし’ネタに近いものがあるかも...とバカなことを少し考えもしたのですが...完全に間違ってました。ごめんなさい...

後ろめたさを感じながら自分の過去と向き合う水島の姿...TVで見慣れている顔面崩壊のネタとは全く違うコロッケさんのシリアスな演技に引き込まれ、思わず幾度かホロっとなりかけましたよ。

そして、一番の決定打だったのは柾木玲弥くんと島かおりさんのエピソードで...不覚にも恥ずかしながら泣いてしまいました。島かおりさんの演技は圧巻ですね。
柾木くんも知らない俳優さんでしたが、ピンクのバラの花、あれにやられました。

さらに、水島と高梨に関する意外な接点、水島と妻・直子とのエピソードも絡んで、物語は深みのある人間ドラマに仕上がっていました。

冒頭とラストで繰り返される‘ゆずりは’の話も印象深く、一期一会を大切にしたいと思えるようなドラマでした。
ふなぴ

ふなぴの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

千葉県八千代市を舞台として撮影された映画を八千代緑が丘の映画館で。葬儀社「安宅」は実在の会社だね。

誰しも長く生きていると救えなかった人に対する贖罪の十字架を背負って生きるようになるけれど、それでも、想いや命が引き継がれる物ならば救われるね……「ゆずりは」の葉のように……。

極めて真っ当に作られた良作かと思います。パンフレットの後ろ数ページは、なんと「終活ノート」になってる。
人の生と死、別れを美しく描いた感動作。
なんと言っても自分の住む街がロケ地で市の全面協力のもと作られ、観ない理由がない。コロッケの超真面目な姿勢と柾木玲弥くんのハマり役がマッチしていた。人との別れは悲しいけれども、その別れを少しでも明るく美しくさせるのが葬儀屋の仕事。葬儀屋の取り組みや故人を想う社員の姿勢に胸が打たれた。「おくりびと」とはまた少し違うけれど、強く心に響いた作品。こういう映画で沢山感動したいね。地元で撮影してくれてありがとうございました。
いお

いおの感想・評価

-
館内、盛大にみなさん泣いていらっしゃいました。
始まる前、コンビニ袋の音をさせて食べて飲んでいたおっちゃんも
満席なわけじゃないのにたまたま隣り合わせただけの若い女の子も
知らない誰かの隣であれだけ泣けるってすごいことで。

そういう場所は映画館と葬儀場くらいしかないのかもしれないなーと
頭の隅で思っていました。

だから多少あざとく「泣ける」シーンが満載だったとしても
それは意味があることだなと。


それより、島かおりさんや勝部さんなど、芸達者なみなさんの「ゆずりは」的演技に感動しました。こうして若い世代になにかを残して銀幕に残してくれる役者という仕事はすごいなぁ。


この映画の底に流れる「家族とは」とか「血縁であることの意味」「絵に描いた幸せ」を問う面、わたしは大事だと思うし素敵なとらえだとも思いました。
序盤はコロッケのバカ真面目な演技に戸惑うが、中盤からはその世界観になれてくる。
感傷的なシーンが多く自分も少し涙してしまった。
エピソードを詰め込むのはいいが、それが葬儀屋もののトリビアを描くことの足かせになったのが残念。
コロッケは何歳の設定なんだろうw
『ゆずりは』高梨くんの共感力が神がかっている。ぼくの祖母が亡くなったのはもう7年前になるけど、その一瞬のシーンって今でも残ってるよな。

いい声いい顔が揃った作品だった。社長ほんといい声。
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