主人公を始めとして登場人物のバックグラウンドや自殺するにあたってのいきさつがほとんど明かされず、読後感含めこちらに委ねられている感じが心地よかった。
ホマユン・エルシャディの怪演によって死にたい人の…
表情も話す内容もヤバい奴で人間味がないんだけど、爺さんとの出会いで人間らしさが滲み出てくるのが、この映画のテーマとマッチしてくる。
バディはもはや、究極のかまってちゃんまでもある。
話だけで繰り広…
夕日が沈みゆくあのシーンの余韻が良い。
雲の隙間から覗く丸いお月様の演出がとても良い。
最後に車に乗せたおじいさんの話が
じんわりと心に響く。
自殺をとめるというよりも
世界の美しさを語る。そんな…
心を揺さぶられ、同時に考えさせられ映画であった。
誰が何を語るのか。
他人と同じ痛みを感じることはできないと主人公バディは述べていてそれは間違いないのだが、それでも自殺を試みるも世界の美しさに気づき…
なぜ自殺をしてはいけないのか。古今東西の難問であるらしい。私の回答は、理由によっては「してはいけない」ことはないと思う。本作の映像とお話の構成は素晴らしい。しかし、なぜ男が自殺をしたいのかが明かされ…
>>続きを読む(C)1997 Abbas Kiarostami