母親が勤める密造酒工場の売り子として働くスサ(床屋のオンザ眉毛カットにも耐える美少年ぶり)。
学校にも行かず、重い瓶を持って街までの長い長い道のりをひたすら歩く。
街に出ればチンピラ二人組からみかじ…
このレビューはネタバレを含みます
ジョージアのどこかの街外れにあるスラムで極貧困のなか暮らす少年 スサの過酷な日常を追い続けるドキュメントタッチのドラマ。
そのリアリティ、演出力、救いようのなさ
を見せつけられ、私がまず思い描いたの…
ジョージアはトビリシだけ行ったことあるけど、良い意味でとてもこじんまりとしていて大好きな国だ。食べ物も美味しいし若者はキラキラしている。
そんな側面だけではないだろう事は分かっていたけれど、映画でち…
家族のために貧しいスラム街でウォッカの密売を手伝うある一人の少年の日々を描いた本作だが淡々と魅せるシンプルな演出はグルジア版ダルデンヌ兄弟。上納金を不良少年たちに毎度きちんと納め、帰ってきた父親に希…
>>続きを読む主人公スサの家は、父親が出稼ぎでいない、母親が密造酒の工場で働き、スサ自身はその密造酒を売る仕事をしている。父親が戻ってくることに希望を見出だすが・・・という話。
グルジアの貧困を描いた話。貧しい…
希望のない町から出たいのに、出られない。せっかく一縷の望みが浮かんできたのに、それも叶わない。それを予言した工場主にあたるスサ。完全な八つ当たりなんだけど、当たる対象がそこになっちゃうってことで、な…
>>続きを読むあまりにも救いのない物語…。
少年スサは子供らしい感情を失ってしまっているわけではなく、元同僚の青年とは実に楽しそうに遊ぶ。それがなおさらつらい。
出稼ぎから戻ってきた父親が、車のおもちゃを買っ…
監督の母が持つ日本の万華鏡に影響され万華鏡を演出に加えたそうで、暗澹たる空気が立ち罩め続けるなかで、別の美しさを添える。
そのまま、を受け入れて良いのかはわからないがその国の抱える貧困の同時代の現…
貧困のスサ。
スサの父親は出稼ぎに行っている。
母はウォッカの密売工場で働き、スサはウォッカの密売人として家計を助ける。
苦しくひもじい生活も父が出稼ぎから帰ってくれば変わる、この町から引っ越せると…
父さえ帰ってくれば…
貧しい暮らしの中、耐えて待つスサの素直な目が印象的。
少年と廻るウォッカ密売のルーティン。
バスの美少女、
年上の友達、
工場長、
地下集会の参加者、
汚いトランプのおばさま…