シリアに生まれての作品情報・感想・評価

シリアに生まれて2016年製作の映画)

Nacido en Siria/Born in Syria

製作国:

上映時間:84分

3.8

あらすじ

「シリアに生まれて」に投稿された感想・評価

tksh0921

tksh0921の感想・評価

3.3
現実を理解出来ていない子供たち、落書きで斬首された遺体を描く子供たち、ヨーロッパにおける難民の雰囲気etc、映像として見ると状況がよく分かる。
Toshi

Toshiの感想・評価

4.5
シリアに生まれて
Born in Syria

29/10/2017 16:00
@国連UNHCR難民映画祭2017


https://youtu.be/7M8owWOz018
https://m.imdb.com/title/tt5356680/?ref_=fn_al_tt_0
SR

SRの感想・評価

4.0
彼らの悲痛な叫びに、救いの手を差し伸べない国や人が憎らしくなる。
同じ人間として、誰にだって国籍を与えるべきた。
それは綺麗事で理想論だ。
一度に多くの難民が押し寄せたら、そりゃ欧州の国々だって困る。
難民は、行くところもなく帰るところもない。簡単な話だけど、実際問題そうはいかない、非常に難しい問題だ。
a

aの感想・評価

3.2
今はまだ身近な問題でなかったとしても、私たちが向き合わなければいけない問題であると感じた。
カント

カントの感想・評価

3.9
国連UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)難民映画祭💡
シリア難民の子供達に未来は有るのか。希望は有るのか。7人の少年少女の目を通してシリア難民の今を伝えるドキュメンタリー。 

鑑賞後にはUNHCR協会の滝澤三郎理事長の講演あり😄

【知っておきたい予備知識】
2010年12月、インターネットやSNSの普及によりチュニジアで起きた民主化運動「ジャスミン革命」
それを契機に、北アフリカや中東で起きた「アラブの春」
それに習って、2011年3月にはシリアの独裁者アサド大統領の政権を奪おうと反体制派が動き出す。しかし軍を掌握しているアサド大統領は武力で対抗。
中東の国シリア。そこにある民族的要因と宗教と、アルカイダとISと、アサド政権を支援するロシアと、反体制派を支援する米仏英軍と、もうグチャグチャの内戦で💦国中に爆弾が炸裂!もう、こんな国で暮らしていくのは無理!とシリア国外へ脱出した400万人のシリア人をシリア難民と呼びます。

▼2015年。シリアから夜陰に乗じて、地中海からエーゲ海を抜ける不安定なタグボート。ギリシャ・レスボス島に漂着した10数人のシリア難民。7歳の少女ラナちゃんは母とはぐれたのか闇の中で涙ぐむ。

同じくギリシャ・レスボス島に着いた13歳のマルワン君。違法に入国した難民をトルコもギリシャも受け入れてくれない。父と一緒に途方にくれるマルワン君。※本作で一番過酷な道程を歩み一番良い着地をするのはマルワン君です。

ハンガリー・ブダペスト。12歳のアラスリ君と14歳のガシーム君。
なぜ今、自分がこんな境遇なのか。大人は誰も答えてくれない。その大人でさえ自分が地球のドコに居るのか分かっていない。

オーストリア・ニッケルスドルフ。8歳のハムード君は離ればなれになった弟に会いたい。
国境なんて、昔の政治家が決めたモノなのに、それを越える事がいかに難しい事か。

14歳のジハンちゃん。ドイツに居るお母さんに会いたい。スマホでテレビ電話して、お母さんの顔を見ても涙で声が出ない。画面に向かってキス💋する母娘がいじらしい。

カイス君。シリア国内で近所のガソリンスタンドが爆発して脳を損傷。父親は既に死んでいる。頭に包帯グルグル巻きのまま友達とサッカーするカイス君。叔父さんはカイス君に父親の死を知らせない。知らせればカイス君は後を追って自殺するから。

▼本作はシリア難民400万人の内、数人の子供達にスポットを当てているが、シリアから逃げられなかった国内避難民550万人は今日も爆弾の脅威に怯えつつシリアに居る。

▼UNHCR協会の滝澤理事長の解説を伺っても難民支援の限界しか見えてこない。シリア難民の子供達に未来は有るのか。希望は有るのか。
▼現在、日本国内には63名のシリア難民が居住しているそうで、本作の上映後その内の1人が登壇して挨拶しました。63名の内13名が学生で、登壇した彼も難民ではなく「留学生」として日本で勉強中との事✨
国連UNHCR協会の「アカデミック・インパクト」と言う取り組みの一環で、微小ながら日本も難民支援に尽力している事を知りました。

▼本作の子供達は、苦しい境遇なれど笑顔に溢れ、尚且つ向学心が有りました。悲観を楽観にする天性のガッツ。教育による明るい未来。
未解決だらけの難しい難民問題ですが、僅かながらの希望の光明が見え隠れする、そんなドキュメンタリー映画でした。
辻井俊

辻井俊の感想・評価

2.5
観ていてとてもつらいものが多いけれど、その中で子供の笑顔にすごく和まされた。

内戦がなければシリアはいい国だった、と本気で言う子供のセリフに胸を打たれた。
Misa

Misaの感想・評価

-
シリアに生まれて、他国で難民となっている子どもたちを追ったドキュメンタリー。

様々な場所にいる子どもたちの様子を映すことで、彼らの何重もの困難を垣間見ることができる。

国境を越える時
難民キャンプに入る時
難民キャンプに入ってから
目的地に行くために歩き続けること
目的地に行くまで、たらい回しにされること
目的地に着いてからの難民申請
家族を呼び寄せること
家を借りること
仕事を見つけること
新しい言語を覚えること

「これが出来れば」「あそこに着けば」
と何度も思って、
その壁を越えることも大変だけど、
壁を超えて喜んだ後すぐに、さらに高い壁が立ってることに気づく。
その繰り返し。
Yoshitsune

Yoshitsuneの感想・評価

4.6
国連UNHCR難民映画祭 「観なかったことにできない映画祭」

その2 「シリアに生まれて/Born in Syria」

 「シリアに平和が訪れたとき、遠い日本にいるあなたも風に乗せて千のおめでとうを送ってほしい。」

 シリア紛争勃発から7年。なおも難民は発生し、トルコへ、ギリシアへ、果ては遥かドイツを目指して途方もない大移動を続けている。そんなシリア難民の放浪をある数名の子供にクローズアップしてオムニバス形式で劇的に描き出す。一年以上の追跡を経て制作された渾身の一作。

 オープニング、深夜に哨戒艇が発見したすし詰めの難民ボートがギリシアの海岸に上陸するモンタージュから始まる。まるでつい最近まで我々と同じような暮らしをしていたような彼らの身の着をみて戦慄が走る。この惨劇はアフリカの、部族間での戦闘が絶えない無政府地帯で起こったことではない。世界中のどこでも、日本でさえも、緊張の糸が切れた途端に大量の人々が逃げ出すことになるのだ、と。ようやく理解する。途端に当事者意識のような、感情移入が芽生え、胸が苦しくなる。誰一人としてみすぼらしい人はいない。ただ、保護のない限り、これからそうなっていくばかりなのだ。

 観衆を引き込む劇的なオープニングから、次は西バルカンルートを通る子供がクローズアップされる。陸路で進む彼らの問題点は二つだ。一つはバス支援のない限り、千数百キロの旅路を徒歩で行かなければならないこと。もう一つは多くの国を通らなければならないということだ。ハンガリーの国境封鎖、難民への催涙弾と放水は国際的な非難を浴び、欧州連合の諸規定に違反しており、欧州人権裁判所への提訴もなされている。なんたる非道な国か、そうしたヴィシェフラド・グループへの否定的な意見は自分の中に間違いなくあった。しかし、子供たちがブダペストにたどり着き、休んでいる姿が映し出されたとき、その意見は揺らぐ。中世風の洒落た街中にある近代的なブダペストのターミナル駅、そこに無数の難民が所狭しと野宿をしている。警察と難民との暴力沙汰は日常茶飯事、絶えず怒号が飛び交う、観光地とは思えない異様な光景。首相の「我々の国に来ないでください。」と述べたスピーチは、今は悲痛な懇願にすら聞こえる。

 彼ら難民の子供の中には、最初はレバノンで避難生活をしていたものもいる。だが、友好国であるはずのそこでもシリア人というだけで激しい迫害を受け、遠く欧州での庇護を求めざるを得なくなってしまった。またある少年は22歳にすぎない叔父と二人で放浪を続けている。あどけなく舌足らずな彼は「両親は死んだんだ。」と平然と語る。そして、最後に登場するトルコに住む男の子、彼は父とシリアの自宅にいたが、目が覚めたらおじさんの横で眠っていたという。爆撃を受けたその身体は大部分が大やけどを負い、左手は癒着して動かない。早くシリアに戻って父と会いたいという彼に、おじさんは父が爆撃が直撃して死んでしまったことをまだ告げられていない。「あんな身体で、希望まで失ったら、間違いなく父のあとを追うだろう。」

 子どもたちはみな「美しい国シリア」へ郷愁を抱き、時に詩を作って歌っている。パルミラなど多数の世界遺産に古くからの街並みの残る彼の国シリアは美しい国であった。大人たちの反応は違う。彼らはシリアについて、「戻ることはもう忘れよう。」と言う。彼らは知っているのだ。シリアの街並みがISISと度重なる空爆によって瓦礫の山と化してしまっているのを。
 もう後戻りはできない。からがらドイツやベルギーなどの受け入れ国に辿りついてもコミュニティに馴染めるかは確実でない。仕事先や住居さえ当てがない。こうした状況にホスト国の限界から徐々に受け入れ年限が短縮が重なり、徐々に難民の解決策がなくなってきている。

 この映画の最後は、映画撮影終了時の子供たちの状況が、おそらく「悪い方から」順に表示されていく。ただし、相対的に示すから良く見えるだけで、後の子供たちが幸福な暮らしをしているのかというとそうではない。当人の命の保障があるだけで、家族とはなおも離れ離れ、現在も未来もまるで明るくないのが実情である。

 本レビュー冒頭の言葉は上映後のJICA隊員の女性がシリアを去る際にある家族の母から送られた言葉である。果たして帰還が実現しても、いつおめでとうと言うべきなのか。私にはわからない。
こた

こたの感想・評価

4.2
国連UNCHR難民映画祭2017にて鑑賞。②作目


痛切な描写が続きすぎて、常に悲しくて仕方が無かった。
でもこれはフィクションではなくてドキュメンタリーであって、ましてや氷山の一角で、今この瞬間も映画に登場したような子どもたちがいると思うと、自分の無力を実感した。
なぜ小学校低学年程度の子どもが、生首を見たり、家を破壊されたり、両親が殺されなければならないのか。なぜ故郷を追われて、何千キロも歩かされなければならないのか。
どんな人生だ?

戦争はクソだし、市民、テロリスト問わずに街ごと攻撃する某国も相当だ。すっかり頭から抜け落ちていた。

一方で難民の受け入れ問題は非常にデリケートなものだ。
欧州の対応はそれぞれ違っているが、この映画で印象的だった台詞が、この問題へのアンサーだと感じた。

-「国境」とは、政治家が考えた中で最悪の代物である。-

国単位で考えるから、移民、難民排斥に繋がる。綺麗事とは思わない。
なぜなら今当たり前のようにこの生活を享受出来ているのは、ただ環境のお陰でしかなく、人間としてなんら違いは無いからだ。


ここまで語っておいて、恥ずかしながら僕は国連の募金活動に殆ど参加出来ていない。ただ決めている事は、社会人になって、身の回りの事全てを自活出来るようになった時、支援に携わろうと思っている。
間接的にでも、悲劇を最小限に防ぐ手助けが出来たら嬉しい。
harukapi

harukapiの感想・評価

3.0
戦禍を逃れた(或いは渦中にいる)シリア難民の子供たちの姿を描く。
トルコを経由して西へ西へと迫ってくる姿と受け入れ各国の要人の発言が織り交ぜられる部分が秀逸。欧州の苦悩は深いと思う。日本は知らん顔してるけど。
難民に対する社会保障は誰が負担していくのか。創られた国境と、国家と、国民が崩壊したときに、我々は世界共通のルールを上手く機能できていない。
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