“幻の糸”で愛を手繰り寄せる女。
めくるめく映像美、バックに流れる繊細なピアノの音色。
が、そんな中にもどこかピリピリとした緊張感が漂う。
職人気質の仕立屋と、彼が見初めた年若いウェイトレスの…
レイノルズわたしは好きだった。驕り高ぶることは無かったし自分のポリシーに誠実なだけ。アルマが歳を重ねて彼の気持ちが分かるようになったと語った時にあぁ2人は出逢えて良かったなと心から思った。
ハウス…
ポール・トーマス・アンダーソン、2017年。
「彼に恋することで、人生は謎ではなくなるのよ」
結局アルマは完璧なのだ。異物間コミュニケーションの至高形が恋なんだとすれば、これくらいのガッツと自負…
健全とは言い難い関係のアルマとレイノルズ、お互いに我を押し付け会っている二人は大人げなく、醜いはずなのに、両方の言い分が少なからず理解でき現実味が帯びる。
作中の音楽と衣装は繊細で芸術的、正直それ…
ポール・トマス・アンダーソン監督の映画で、公開当時は監督もよく知らなかったし、仕立て屋というのもイマイチ興味を持てずにいたが、何だか評判がいいなと気になった記憶がある。主人公を演じているのはダニエル…
>>続きを読む美しいオートクチュールのドレスの数々に目を奪われ、その裏に見えない糸で縫い付けられた、歪な母性と支配の関係性に心を奪われる。
PTA作品はわけわからん内容でも、視覚的に楽しめるポイントを必ず用意…
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