深い孤独に苛まれてゆく翡翠色の眼差しが人生という大海原から打ち上げられ朽ちてゆく鯨に呼応する。あらゆるものを失い堕ちてのみこまれながらも、閉じられた扉の向こうでまたひとつ息継ぎして人生を紡いでいく…
画の構図が驚くほど整っていて美的で、毎カットごとに感動してしまう。クロスセクションであるため、ストーリー的にはあまり満足できなかったが、それ以上の映像美であった。
写真を見て、それに合わせて詩のよう…
シャーロット・ランプリングの演技を見る映画
完全に彼女の表情頼み
セリフは少なく、他者との絡みも最小限、状況の説明もなく端々の情報から察してくれという形
20歳前後のキラキラ女子ならまだしも、70…
長年夫のそばで黙って生きてきたが、夫の逮捕で、家族からも社会からも孤独を突きつけられ、飼い犬にさえ拒絶されているようにも見える。夫との面会シーンでの笑顔や気遣いは彼女の心の孤独を隠すための繕い。。
…
【静かに地味にくらしているちよっと年を重ねた夫婦、夫が犯した罪によって
今までの日常が妻アンナから奪われていく】
シャーロット.ランプリングの演じてないと感じさせる程に、役に憑依していた。素敵な女…
老年女性の逃れられない孤独を主人公視点で淡々と映し出す作品で、あまりに地味な作風に面食らった。シャーロット・ランプリングの感情を抑えた中に激しさを秘めた佇まいが見事で、肉体的な老いを微塵も隠さない覚…
>>続きを読む40代でうつ病を発症し、女優業を停止していた時期もあったというシャーロット・ランプリング。少女時代に起きた精神疾患による姉サラの自殺や、夫の浮気による離婚だけが原因とはいいきれないようで、本人はイン…
>>続きを読む2017 © Partner Media Investment - Left Field Ventures - Good Fortune Films