オープニングの雪中行軍、圧巻の引きのショット。あの画だけで、女工たちの悲惨さが雄弁に物語る。批判精神が持ち味の山本薩夫、資本家への刃の切れ味が今ひとつ。力作であるだけに惜しい。
友里千賀子って、当…
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中学生の頃から気になっていた映画。ようやく観れた。
予備知識無く観たが「八甲田山」の様な山岳悲劇を想像していたところ、だいぶ違う映画だった。
岐阜地方の織工の過酷な労働環境を描いたノンフィクションを…
日本映画専門チャンネルにて。
冒頭の野麦峠越えとか、朝の女工たちのバタバタ加減とか、実にスペクタクル。
元が明治から大正にかけての製糸工場の女工たちの苦難のエピソード、それを上手くまとめていて飽きず…
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2025年6月、日本映画専門チャンネルで視聴。
まず雪山を超えなきゃいけないのが過酷すぎる。電車のない時代はこうなのか…。口減らしでは、女性は女郎になるか工女になるか。どちらも若さと性を搾取されて…
明治の経済を底辺で支えた製糸工場女工の無慈悲な黒歴史。人権無視の過酷で劣悪な労働環境下、儚くも生命を散らした女工たちの無残な青春を描く。大竹しのぶの「ああ飛騨が見える…」の演技には心底震えた、汚れな…
>>続きを読むまず、オープニングクレジットの絵面がすごい。地域を挙げてこの作品を残そうとしたのがよくわかる。
今こんな作品を作ったら、それこそ反日映画と騒がれるだろうね。
これが今の日本映画と大きな違いなのではな…
凄絶で辛すぎた映画。
明治時代の製糸業界が日本経済を支えていたとは知りませんでした。
子供の頃に作業風景は見ていましたがこんなにスケールの凄い映画だったとは…。
パワハラ、セクハラに過重労働、実話と…
政界、財界の骨太な対策が続いたヤマサツ。今回は昭和初期の、長野県の製糸工場で、低賃金、長時間労働という過酷な労働環境下に置かれている少女たちを描いた集団劇。現代の若者もブラック企業に苦しめられている…
>>続きを読む山本薩夫のカラー映画は初めて観たが、いちいち「赤」の色が効いていることで、まったく貧乏くさくも古臭くもならずに観ていられる(衣服の赤、松明の炎の赤…)。
一見地味そうなのに、3時間をまったく飽きさせ…