ゾンビの中心で、愛をさけぶの作品情報・感想・評価

ゾンビの中心で、愛をさけぶ2018年製作の映画)

Zoo

上映日:2019年07月23日

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

あらすじ

「ゾンビの中心で、愛をさけぶ」に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.5
【今年最高且つ最低の邦題】
来月カリコレ2019で公開される作品。非常にユニークな邦題に惹かれて観てみました。存在こそは知っていたが、この邦題がなければ観ていませんでした。

と同時に、この邦題は致命的な問題を孕んでいました。というのも、本作は中盤までゾンビ映画であることが明かされない。つまり邦題でネタバレしているのです。

また「愛をさけぶ」シーンはありませんでした。本作は「愛をささやく」映画だったのです。

ただ、それを差し引いても面白かった!そして、ゾンビ映画にまだ引き出しがあるんだということに驚かされました。

本作は、アパートの一室からまず出ることはありません。疫病が蔓延し、外出禁止令が出ている状況で夫婦がドラッグパーティをしたりゆるゆるグダグダな生活が映し出されます。

そこへ仙人みたいな爺さんと、メンヘラそうな女が助けを求めてやってきます。そのコンビを受け入れるのですが、そのまま居候しようとする彼らに、妻は不信感を抱くわけです。

「ねぇ、追い出しましょうよ」と。

ただ、旦那は「ことを荒だてたくないしなぁ」と乗り気ではない。

こうして、小さな軋轢がどんどん広がっていくわけです。


この作品は、ゾンビ映画という枠組みを通じて人間が動物的縄張り意識を生み出す様子を捉えており、アパートの一室という限定された空間で、縄張り争いを描くことで動物園(=ZOO)にいるかのような気分にさせます。

人間観察映画として絶妙な面白さを誇っており、掘り出し物でした。