ベル・エポックでもう一度の作品情報・感想・評価

「ベル・エポックでもう一度」に投稿された感想・評価

過去の思い出をネタにしないとやり直せない自分勝手な夫婦の物語。
ベルエポックにタイムスリップって聞くとミッドナイトインパリを思い浮かべるとこれは全然違う

過去と現代、情緒と理性、若さと老い、男と女、対照的なものを並べつつも「失われた古き良き時代」の懐古主義に走らず、過去を振り返ることで前に進んでるのがよかった!

皮肉で辛辣な言葉たちに愛を込めたセリフも映画の世界観もロマンチックがすぎた笑

楽しみにしてた作品で観に行けてよかったし、もっと上映館増えたらいいのに!
Yosuke

Yosukeの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

タイムトラベルサービスを用いて、遊び歩いていた時代に戻るのかと思いきや
好きだった自分の奥さんとの出会いの場所・時代に行くなんて、なんて素敵な話なのかと

どんどん奥さん役の女優さんに奥さんの面影を重ね合わつつも、奥さんが好きなことに気づいていくのが素晴らしい
 本作品のタイトルと同じ「ベル・エポック」というシャンパンがある。日本語で言えば「いい時代」となるのだろうか。花柄の洒落たボトルに入った大変に美味しいシャンパンで、癖のないスッキリした味わいは忘れられない。
 本作品も同名のシャンパンと同じように洒落ている。この世は舞台で人はみな役者だという言葉はシェイクスピアだっただろうか。人生はいつ何が起きるかわからない。いつも絵を描いている店で、初めて逢った女に求婚されないとも限らないのだ。それは楽しいことだろう。
 個人にとってのいい時代とは、輝いていた時代、最近の言葉で言えばピークということになるのだろう。我が身を思い返せば人生のピークは子供の頃か、または高校生の一時期くらいかもしれない。本作品のヴィクトルのように社会人になってからの一時期が人生のピークというのは羨ましい。
 前半は微笑ましい本作品だが、後半になるとどこからが芝居でどこからが現実なのかの境界がわかりにくくなる。ほぼドタバタ喜劇だ。これはフランス人らしい洒落だろう。この世は舞台で人はみな役者なのだ。
 とても愉快な作品で、楽しく鑑賞できる。鑑賞後には、どこかの粋なビストロでベル・エポックが飲みたくなった。しかし世界はコロナ禍の真っ最中だ。銀座といえども飲める場所はどこにもない。しょうがないから酒屋で買って家で飲むか。結構高いんだよな。給料は減るし、シャンパンも飲めない。この世はコロナ禍で人はみなトホホなのだ。
omochichi

omochichiの感想・評価

3.5
自分の行きたい時代や日にちのセットの中に入れる。
戻る時代の相手は本人ではなく役者さんだけれど、暫く話していたらきっと自分も、すぐに引き込まれてしまうのだと思う。

例えば映画の主人公は
自分の記憶のリターンだけれど
こうなったらいいな、ああなったらいいな、目を閉じる夢の中の世界もつくれちゃう。すばらしいなぁ。帰りたくなくなりそうだ。
タイムトラベルサービスは、現実もびっくりの大金だ〜。じゃあずっと目を覚ましていよう。後悔のないように
ゆきえ

ゆきえの感想・評価

3.7
大事な思い出を再度体験したり
あの時こんな風にすれば良かったってことを体験させてくれるって最高ですね。

こんなサービスが実際にあったらいいなぁ!と思わずにはいられない。
ここに就職します笑

自分が再現するとしたら
どんな日を選ぶだろうか🤔
こんなしっかりセット組んでくれるなら
想い出の中身とかより
お洒落な場所が良いなとか考えちゃう😂

ヴィクトルが描くイラストがめちゃくちゃ可愛い🥺
その絵を観て奥さんが感じ取るあの感じが
私の大好きな映画と少し似てて
こう言う描き方好きなのよーってなった。
芸術家のパートナーだからこその気付きってやつ。
終盤の展開も好きでした!

再現中に指示を出すスタッフや
登場人物を演じる役者のやり取り、
関係性も面白い🎶
この設定で他のお客さんバージョンも観てみたい!

熟年夫婦だからこその深みがある恋愛物を
明るく描けるの素敵だなぁ。
お洒落×ユーモアなフランス映画好き✨
休日にぴったりな映画でした💛
booksloth

bookslothの感想・評価

3.7
時代に取り残され妻にも捨てられたイラストレーターのヴィクトル。手元には過去の時代を完全再現したセットの中を追体験する「タイムトラベルサービス」のチケットだけ。自分の人生の最高の瞬間に想いを馳せ、彼は1974年・リヨンのカフェバーでの日々を注文する。失われた過去の中で彼が求めたものと得たものとは。

随所に散りばめられたフランス人のウィットに富んだ会話がたまらない。フランス人好き勝手言い過ぎじゃない?いちいち喧嘩がドラマチックすぎない?真顔でおしゃれなこと言い過ぎじゃない?とフランスのロマンあふれる一作。
どこまでが作り物でどこからが現実なのか。ヴィクトルが、マルゴが、その境界を見失うのと一緒に観客も翻弄される。だけどラストの素敵なワンシーンは、「虚構の中にだって現実はあるさ」と気楽に投げてくれる。あれはおしゃれすぎるだろ〜!
嘘から本当が生まれることもある。だけど嘘だけで生きていくことはできない。結局騙し騙し、嘘と本当を織り交ぜながら私たちは生きていく。その先にある未来を鮮やかに華やかに描いてくれる本作は、とっても魅力的でした。

息子がいけめん!
ぬぷ

ぬぷの感想・評価

3.0
過去のどの時代に戻りたいか…
自分の若かりし頃なんて、恥ずかしくて戻りたくないなぁ
ましてや周りはお芝居とはいえ、その当時の年齢の人たちの中に年老いた自分がいる…なんて想像しただけで恐ろしい。

やり直しするなら高校生か…😅

この映画、女性たちは綺麗で素敵なのに、男は風采上がらないとか、性格問題ありとかダメダメだった。
リョウ

リョウの感想・評価

2.1
失った愛を取り戻せ大作戦!
これまでも過去に戻ったりパラレルワールドに行って奥さんとの愛を思い出す映画はたくさんあったが今作は疑似タイムスリップ。要は幻。
タイムトラベル請負業者が顧客の要望にしたがって過去の時代のセットやら役者を使って過去を再現するというもの。
で、主人公が選んだのは40年か45年前の奥さんと初めって出会ったバー。もちろん本人を若返らせることは出来ないので主人公は老いた体で20歳くらいの青年を演じることになる。そして奥さん役は20歳位の赤毛の美女。
役者達は顧客の要望に従ってセリフや行動が決められてる。あらかじめ顧客から渡された脚本を基にスタッフが現場の役者にイヤホン越しに指示を与える。
確かに面白いアイディアなのだが顧客に徹底的に尽くす役者、というか美女を観ている内にある疑惑が私の中に生まれた。
「これ新手のキャバクラじゃねーのか?」
あんな美女に自分が望むセリフや行動を起こしてもらえたらそりゃ主人公じゃなくても恋に落ちてしまうわ!
中には他の顧客も同じバーに出てきてその人は亡き父親との過ごせなかった最後の時間を取り戻そうと言う健全な目的だったけど。
そしてキャバクラというかボッタクリに近いのがその費用!あまりのサービスの良さに(もしくは下心)に満足した主人公は2晩の延長を希望するのだがその金額や2万ユーロ!確かにあんな大掛かりなセット組むのだからお金がかかるのは納得できるがあまりにもベラボウな値段に主人公も私も言葉を失う。
それでも火がついてしまった男の恋心と下心にストップをかけることは出来ない!こうして奥さんを失った主人公は果てしない底無し沼へと堕ちていくこととなってしまった。
何か結局過去の輝いていた自分を忘れられない迷子の中年男の哀れな姿を描いている様で胸が痛い。まあキレイな言い方をするとノスタルジックな気分に浸れるのだろうけど。でも映画としては完全にコメディタッチでそんな悲壮感を感じさせない作りになっている。私が寝ていたシーンを除けば。。。
ワンコ

ワンコの感想・評価

3.9
【ウイットに富んだストーリー】

ウイットなんて言うと、枕詞に「フランスらしい」ってつくケースが多いように思う。

僕の勝手なイメージだ。

そう考えて、もっと上手い表現がないものか思案しても、それに代わるものは思い付かず、やっぱり、「フランスらしいウイットに富んだ作品」と言うところに落ち着いてしまう。

作品は、ストーリー全体を通して、「分かる」ような気にさせられる。

失いそうになって、いつかの、そして何処からかやり直したいと思う瞬間。

でも、分かっている筈だ。
そんなことでは結果は変わらないことを。

仮に相手の気持ちが再び戻っても、実は自分自身の気持ちが冷めてしまうことだってある。

過去の良い瞬間を呼び起こしても、今を知ってしまっているのだから当たり前だ。

どんなに年齢を重ねようと、人は新しい何かを求めるのだ。
だからこそ、人生はやめられないのだ。

だから、マフラーを拾いにいかないのだ。

それが答えだからだ。
>|